昨日のクライマックスシリーズの激闘はしびれた。目が離せない試合展開だった。

とにかく稲葉が安打を打てば、試合は一気に動き出すのだ。ファーストステージで2試合続けてそうなるのを見ていただけに、数字では計り知れない“何か”を感じた。
そして中田翔は、このクライマックスシリーズで確実にステップアップしたのではないか。

ソフトバンクは今宮健太に象徴されるように、“持っていない”感が強い。
シーズン終盤から、ツキに見放されているように思える。
しかし、今日の決戦は稀に見る戦いになろう。満員にならないのが本当に不思議だ。

さて、昨日セリーグでやったように、マトリックスを紹介しておこう。本来これは、NPB、MLB各球団のレビューの後に出していた。その際は違う指標を使っていた。それは改めてお出しする。今回はチーム防御率と打率を使った簡易版。
実線は平均値。

PL-001


今季はソフトバンクとオリックスの実力が頭抜けていたことが分かる。

昨年もソフトバンクは打率1位だったが、2位楽天との差は7厘だった。今年は2位オリックスとの差が2分2厘。
統一球導入以来、ソフトバンクはずっと打撃力リーグ1位だが、今年は次元が違う凄さだったことが分かる。

そしてオリックスは、12球団で唯一、チーム平均防御率が2点台の2.89。昨年も1位だったが防御率は3.31だから、さらに進化した。
これはエースの金子千尋が防御率を1点台にしたことに加え、救援陣が平野佳寿を除いて素晴らしい防御率だったことが大きい。

この2球団がゲーム差なしで1,2位になったのは戦力を考えれば納得できる。

3位の日本ハムは楽天、西武、ロッテより「ややまし」な戦力だった。

オリックスの敗退を見ると、確かにクライマックスシリーズは「ペナントレースの結果をおじゃんにする」部分はあると思う。

ピタゴラス勝率を見ておこう。

PL-002


得失点差に基づいた数字で見れば、オリックスはソフトバンクを引き離して優勝していなければならないことになる。得失点差が116点もあるのだ。
ソフトバンクは、ほぼ実力通り。
日本ハムはどんぴしゃの数字。

ペナントレースではオリックスが運が悪かったか、森脇監督の采配が拙かったかで、取るべき勝ち星を6つ落としていることになる。

ただクライマックスシリーズに進出するチームは変わらない。

この秋のクライマックスシリーズの盛り上がり(主にパリーグだが)を見ていると、トーナメントに近い「●敗したら終わり」の試合形式は、NPBのカレンダーにぜひ必要だと思う。クライマックスシリーズの各チームはまさに「甲子園のように」戦っている。

しかし長いペナントレースの結果を意味のないものにしかねない現システムの改良は、必須ではないかと思われる。


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