今季のイチローは、下位打線を打つことが多かった。そのことが大きかったと思うが、ゲームの展開に絡まず、安打を打っても凡退しても、淡々と野球をしていることが多かった。

端的に言えば、今年のイチローは得点にあまり絡まなかったのだ。
それを示すデータ。
R+RBI-HR=得点+打点から本塁打数を引く(重複している)と、自分が本塁を踏んだか、誰かをホームベースに帰した数が出てくる。これの1試合当たりの数値=By Gを出す。

Ichiro-2014-05


1が基準の数字だ。1試合に最低1得点に絡むことができれば優秀だ。リーグ屈指の中心打者のこの数値は1を超える。
リードオフマンタイプでは0.8前後。

イチローはNPBでは1.1を超える凄い値。MLBでも全盛期には常に1前後だった。
それが、0.7前後となり、今季はついに0.4台にまで落ちた。
102安打は打ったが、63回しか得点、打点に絡むことができなかった。

これがどれだけ低い数字か、リーグのランキングの中で見る。
アリーグ、300打席以上に立った全選手のこの数字のランキング。

Ichiro-2014-06


この数字は私が考えたものだから、MLBで参考にされるはずはないが、マイク・トラウトが常にMVP候補の上位にランキングされる一因は、毎試合得点に絡むからなのだろう。
数字的には抜群だ。

上位にはスラッガーがずらっと並ぶ。
全盛期のイチローは十数本しか本塁打を打たないのに、トラウト並みの数字を出していたのだから大したものだ。

青木は昨日紹介した「平均塁打」では、イチローとともにリーグ最低レベルだったが、この数字では0.8に近い。つまり、リードオフマンとして標準的な仕事はしているということだ。

ジーターは0.6台。この数字は打順との兼ね合いが大きい。ジーターの方が上位を打つことが多いから数字がましなのだろうが、もはや主力級の数字ではない。

イチローは下から二番目。

率直に言って、打撃面ではイチローは「代替可能」な存在でしかない。打率は.284あるが、長打もなく、クラッチヒッターでもない。ただ安打を打っただけだ。

レギュラーで迎える球団があるとは思えないのは、まさにこの理由による。

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!




クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。
1973年江夏豊、全登板成績

広尾晃、3冊目の本が出ました。