今季のイチローは、下位打線を打つことが多かった。そのことが大きかったと思うが、ゲームの展開に絡まず、安打を打っても凡退しても、淡々と野球をしていることが多かった。
端的に言えば、今年のイチローは得点にあまり絡まなかったのだ。
それを示すデータ。
R+RBI-HR=得点+打点から本塁打数を引く(重複している)と、自分が本塁を踏んだか、誰かをホームベースに帰した数が出てくる。これの1試合当たりの数値=By Gを出す。

1が基準の数字だ。1試合に最低1得点に絡むことができれば優秀だ。リーグ屈指の中心打者のこの数値は1を超える。
リードオフマンタイプでは0.8前後。
イチローはNPBでは1.1を超える凄い値。MLBでも全盛期には常に1前後だった。
それが、0.7前後となり、今季はついに0.4台にまで落ちた。
102安打は打ったが、63回しか得点、打点に絡むことができなかった。
これがどれだけ低い数字か、リーグのランキングの中で見る。
アリーグ、300打席以上に立った全選手のこの数字のランキング。

この数字は私が考えたものだから、MLBで参考にされるはずはないが、マイク・トラウトが常にMVP候補の上位にランキングされる一因は、毎試合得点に絡むからなのだろう。
数字的には抜群だ。
上位にはスラッガーがずらっと並ぶ。
全盛期のイチローは十数本しか本塁打を打たないのに、トラウト並みの数字を出していたのだから大したものだ。
青木は昨日紹介した「平均塁打」では、イチローとともにリーグ最低レベルだったが、この数字では0.8に近い。つまり、リードオフマンとして標準的な仕事はしているということだ。
ジーターは0.6台。この数字は打順との兼ね合いが大きい。ジーターの方が上位を打つことが多いから数字がましなのだろうが、もはや主力級の数字ではない。
イチローは下から二番目。
率直に言って、打撃面ではイチローは「代替可能」な存在でしかない。打率は.284あるが、長打もなく、クラッチヒッターでもない。ただ安打を打っただけだ。
レギュラーで迎える球団があるとは思えないのは、まさにこの理由による。
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コメント
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打席数で割るべきかと思います。
さらに、面倒でしょうが正確さを増すためには、代走起用もあるので、その補正も加えて、
打席数+(代走数/出塁率)で割ったらどうでしょうか?
データを導き出す効率性も確かに重要なので、
起用法も含めてその選手の能力と考えるのであれば、
今回の数字でもいいかもしれませんね。
50までやりたいと言ってたイチローだけど性格も成績も我が道を行っちゃってるとメジャーの球団からの需要は間もなくなくなるでしょうね。
成績だけなら3割20盗塁ぐらい続けて黙らせないと無理、それとも成績以外の部分でも貢献できるように変わるのかという感じ。
イチローを使うくらいならマイナーから引き揚げたほうが安上がりで将来性もあるということになるでしょう。
唯一メジャーで生き残る可能性があるとすれば、やはりマリナーズでしょうが、球団やシアトル市民にイチローに対する郷愁が残っているかどうか?
在籍していた当時からお世辞にもファンに愛される存在とは言えませんでしたから厳しいかもしれませんね。
今シーズンのヤンキースが勝てないのはジーターを二番ショートで使い続けるのが一番の理由だと思っていました。
仮にイチローがジーターに代わって二番に入っても得点が20くらい増える程度かと思えるのでこの数字は0.5か0.6台なのでジーターより悪い。
イチローを上位打線で使うことはできないですね。
あと希望的なことをいうとすれば、イチローのトレーニングに対する姿勢が若手の手本となると評価するチームがあるといいなというところでしょうか。
単純計算ですがイチローに当てはめると、試合数の差を加味してもこの値は0.716になりますね。
もちろん打順や起用法が変わるとこの数値になるか分かりませんが、打率1割台の選手に挟まれて下位に置かれたり、得点に絡み辛い起用だったのも要因でしょう。
全盛期のようなパフォーマンスはもう出せないでしょうけど、まだまだ良いプレイも魅せてくれます。
イチローが納得するまでプレイして欲しいし、自分はまだ選手としてのイチローを観ていたいですね。少なからずそういうファンもまだ居いますよ。
*なお最下位がドリューだった事に思わず納得。それでも打点はイチローより多いんだよな
イチローの打撃の悪さを示す指標の一つに、LOB/RBIがあります。
これは1打点挙げる間、どれだけ残塁したかを示すものですが、今年は6.14。
MLBワーストだった去年でも5.73だから、更に悪くなった。
加えて、近年イチローのマイナスイメージに寄与しているWPAは、今年は-1.1。
今年はジーターが「別格」だったとはいえ、イチローより下のチームメイトはソリアーノしかおらず、散々馬鹿にされてきたベルトラン・マッキャンよりずっと下なのです。
当然MLB全体では最悪のレベル。
つまり、今のイチローは、「どうでもいい所では打つが、いざという時には働かない」と言われても文句が言えない立場なのです。
>ホーナー様
マリナーズについては、トレードの時「一番勝ってないチームから、一番勝っているチームに移る。テンションの上げ方をどうしようかなと」と言っちゃているから、落とし前を付けてからでしょう。
ブーメランというか、イチローの迷言(?)といえば、「チームが勝っても、ノーヒットならハッピーじゃない」がありますが、もう打てないんだから、チームの為に働け!ですね。
それでも去就が注目されるところがイチロー、と言えなくもないですが。
ジーターのような1チーム一筋の選手は、「You must retire」を示唆されますからね。
大物渡り鳥の特性というべきでしょうか。