「野球の記録」に関することは、結構手広く取り上げているが、話題にしないものもある。
いわゆるジンクスの類だ。
① 監督の苗字が「お列」(おこそとのほもよろ、ごぞどぼぽ)で終わる場合優勝できない

② 前年に横浜から選手を獲得したチームは日本一になる。2013年の楽天は藤田一也、2012年巨人は村田修一、2011年ソフトバンクは内川聖一、2010年ロッテは吉見祐治。そして今年、阪神は鶴岡一成を獲得。

③ カーネルサンダースを道頓堀川に投げ込んだから、以後、阪神は日本一になれない。


MLBにもバンビーノの呪いや、ヤギの呪いなどがある。
ジンクスは、根拠がなく、迷信の類だ。
だが、無根拠だからこそ人々はそれを不思議がり、話題にする。悪いことではないと思うし、話の種としては面白い。

① や②のジンクスは、恐らく誰かが野球のデータを調べて発見したのだろう。
その人がライターやジャーナリストだったら、おそらく見つけた時には頬が緩んだはずだ。
「これで一本記事が書ける」。その気持ちはわかる。
私も新しいのを見つけることができたら、週刊ポストさんや他の雑誌などに持ちかけるとは思う。

でも当サイトでは取り上げない。客観的な根拠がないからだ。一言で言えば「偶然」だ。②は、無根拠とは言えないかもしれない。内川聖一、村田修一など主力選手を獲得すれば、リーグ戦やポストシーズンを有利に戦えるのは明らかだからだ。
しかし、補強戦力は横浜でなくても良いはずで、その根拠は一切ない。
このネタを当サイトで取り上げたら、いろんな人からおしかりを受けたことだろう。

また①は、昨年、楽天の星野仙一監督が日本一になったことであっさりと崩れた。偶然以外の何物でもないから当然のことだ。

他愛ないものだが、野球を盛り上げる「ネタ」としてあっても良いとは思う。

しかしメディアがそれを「立ちはだかる壁」「克服すべき課題」のように言うのはおかしい。
子どもじゃないのだから、取るに足らないネタと、重要なファクトをはき違えてはならないと思う。

では、これはどうか。今朝のスポーツ紙のデータ欄に。

ソフトバンクが第4戦に勝ち、3勝1敗で日本一に王手。第1戦に負けてから3連勝で王手のケースは過去9度中8度で日本一、優勝確率は88・9%。

一見「記録」のように見えるが、そうではないようにも思える。またジンクスのようでもあるがそうでもないようにも思える。

記録的な根拠としては「次の試合に勝つよりも、3連勝する方が難しい」ということになろうか。当たり前のことであり、記録としては深みも面白みもない。。またジンクスでも思えない。

要するに、ファクトとしてもジンクスとしてもつまらない、どうでもいい情報だと思う。
よさげに見せるために優勝確率は88・9%などと、数字に置き換えている。

でも、こういうの、対戦打率や防御率などと同列にならべてしゃべるアナウンサーがいたりする。「センスが悪いなあ」と思う。

短期決戦のポストシーズンは、レギュラーシーズンと違い、データの蓄積が薄い。それだけにいい加減な数字を持ち出すジャーナリストや放送関係者がでてくるのだ。

でも、短期決戦には短期決戦ならではの「数字」がある。
たとえば、ポストシーズンになって各打者はボールをじっくり待つようになった。それは試合が伸びる一因になっているが、そんな中で李大浩は明らかに初球に的を絞っている。
昨年までより今季は早打ちになったのは間違いないが、彼は、日本シリーズは「入り球を打つ」と決めているように見える。心構えが違うのだ。

そういう数字を見つけて紹介してくれれば、シーズンの興趣はもっと盛り上がると思うのだが。


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