日本シリーズも終わって、再びNPBの“人事異動”のニュースがかしましくなった。異様な話が一つ。

10/20 ニッカンスポーツ

中日4年目の吉川大幾内野手(22)が20日、参加していた「みやざきフェニックス・リーグ」から強制送還された。
19日まで視察していた谷繁兼任監督ら首脳陣から、覇気のない動きを叱責されたようだ。
この日名古屋市内の寮に戻った吉川は「昨日の練習後に言われました。自分の中では分かっているので…。こっちでやり直します」と神妙だった。


10/21 ニッカンスポーツ 

傷心の中日吉川大幾内野手(22)が21日、ナゴヤ球場で練習した。
前日20日に覇気のない動きを叱責されてみやざきフェニックス・リーグから強制送還されたばかり。
室内練習場で打撃練習などを行った吉川は「しっかりと頑張りたい」と出直しを誓った。


10/30 時事

中日は30日、吉川大幾内野手(22)と川崎貴弘投手(21)と来季の契約を結ばないと発表した。
東スポ
落合GMから「来季の構想に入っていない」と通告を受けた吉川は「さっきいわれたばかりで頭が真っ白。もちろんほかの球団に行けるのなら行きたい。野球しかないので。ただ今は気持ちの整理がつかない」とショックを隠し切れなかった。なお川崎は育成契約される見込み。

10/30 ニッカンスポーツ

中日から戦力外通告を受けた吉川大幾内野手(22)が現役続行の意思を示した。
今後について「まだちゃんと決めていませんが、たぶんトライアウトを受けると思います」とトライアウト受験も視野に入れ、他球団からのオファーを待つ考えだ。
中日での4年間を振り返り「チームに何も出来なくて悔しいというか申し訳ない」と話した。


キャリアSTATS グレー地はファーム。

Yoshikawa-Daiki


PL学園出身。楽天の勧野甲輝はチームメイト。2010年ドラフト2位。同期同年の出世頭はヤクルトの山田哲人。日本ハムの西川遥輝、オリックスの駿太らも。俊敏な野手が多く出た年。

吉川もシュアな打撃が期待された選手だった。背番号「3」がそれを物語る。
しかし当初は全く芽が出なかった。
2年目にスイッチヒッターとなり、徐々に成績が上がる
。2014年は二軍で主力級の成績を上げるも一軍では14回打席に立って無安打。

この頃から上層部の心象は良くなかっただろう。目を付けられていたのではないかと思う。
谷繁監督は現役選手でもあるから、ちんたらやっている選手は目についたのだろう。

強制送還した名古屋には落合GMが待ち受けていて、彼にクビを通告した。宮崎の谷繁監督と相談をしたうえでではあろうが、果断過ぎる、ショッキングな処分だった。
彼が契約の当落線上にいたのは間違いないだろうが、ここまでニュースを大きくする必要があったかどうか。

例によって落合GMは「見せしめ効果」を狙ったのかもしれない。
吉川の方にも何か致命的なミステイクがあったのかもしれない。

ただ、こういうブラック企業みたいな処断が大々的に報じられるのは、ドラゴンズにとってプラスではないと思うのだが。

NPBでは「札付き」になった選手は、なかなか出世が難しい。吉川は長打力はないからMLBに挑戦するのはやめた方が良いと思うが、他球団でぜひとも再起してほしい。
「あの戦力外が、僕の野球人生を変えた」
みたいなサクセスストーリーを数年後に読みたいものだ。

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