松坂大輔の去就がまた話題になっている。最近は恒例行事化している。横浜が獲得の意欲を示していると言う。今年はかなりリアリティがある。

今季のMLBでの成績では、メジャー契約は難しいだろう。昨年同様、マイナー契約のキャンプ招待選手から這い上がらなければならない。
松坂の実力からすれば、昇格はできるかもしれないが、ローテーションに食い込むのは今年同様難しいかもしれない。
今年の投球を見ていると、8年になろうとしているのにまだMLBのスタイルが身についていないように思える。もっと投げ込んで肩を作りたい、彼はそう思っているようだ。

体は肉付きが良くなって、躍動感はややとぼしくなったが、松坂が目いっぱい投げるところを見てみたい気がする。

矢崎良一さんの「松坂世代」を読み返していて、改めて松坂大輔の存在の大きさ、圧倒的な影響力を思った。
今日は割と忙しいのだが、朝から松坂世代はどんな野球人生をたどったのかが知りたくて、表作りに熱中してしまった。まさに道楽。

この表は、いつもよくやる「ぱっと見て何かが分かる」表ではなくじっくり見ていただきたい。

松坂大輔以下「松坂世代」でプロ入りした選手の成績(勝利、セーブ、安打数)とキャリアを一覧にした。

HSは高校。松坂から東出まで、最初のくくりは、1998年夏の甲子園の出場校からプロ入りした選手。
それ以下はその夏甲子園に出なかった高校からプロ入りした選手。
入団、所属したチームは記入できなかったが、有名、無名、93人の今オフまでの野球人生を追いかけた。赤はリーグ最高。今年戦力外になった選手も「引退」に含めている。

MatsuzakaAge


松坂は同世代の先陣を切ってプロ入りし、いきなり最多勝、つねに同世代の先頭を走り、NPBでやりたいことをやりつくしてMLBに移籍、なおも2年間はMLBでもトップクラスの成績を残す。
しかし以後は故障と不振によって失速。トミー・ジョン手術明けも苦労している。

投手でこれを追いかけたのは杉内俊哉、かれは経済的理由で大学に行く余裕はなかったが、3年間の社会人でも実績を上げてダイエーに入団し、巨人移籍後も含めて安定した成績を上げ、NPBの実績では松坂を抜いた。
続いて和田毅が早稲田を出てダイエーに入団し、故障はあったものの順調に勝ち星を伸ばした。2012年に松坂の後を追うようにMLBに挑戦。しかし肘を痛めトミー・ジョン手術。2014年位復帰。35歳になる来季、飛躍を機している。

甲子園には出なかったが、藤川球児も先発から救援に転向して阪神の屋台骨を支えるクローザーとなる。2013年にMLBに挑戦するが、直後のトミー・ジョン手術。
来季の可能性も厳しそうだ。

藤川とJFKコンビを組んだ久保田智之は今季で引退。

野手では投手として松坂との対戦経験もある村田修一が出世頭。続いて東出だが、彼は故障で2年連続不出場。オフにコーチ兼任となった。

続いてリトルシニアで松坂大輔のチームメイトだった小谷野、そして梵英心、森本稀哲。さらに渡辺直人。

調べて見ないとわからないが、同い年でこれだけの人材を輩出している世代があるかどうか。

今季NPBで10勝以上している投手は、久保康友、杉内俊哉、100安打以上は村田修一だけ。そろそろ陽は西に傾きつつある。

興味深いのは、大輔という選手が4人もいること。
松坂大輔、セーブ王を取った加藤大輔、酒井大輔、そして植大輔。
荒木大輔にちなんで名前を付けられた赤ん坊の内4人は、親の夢を実現させたと言うことだ。

現役は29人。34歳という年はもはや若手ではないが、老け込む年でもない。

松坂大輔は、同世代の星として、日米どちらでもよいからもうひと仕事してほしい。

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