なぜ日本の遊撃手はMLBに挑戦したがるのだろうと思う。いままで誰も成功していないし、アメリカでの評価も地に落ちているのに。
共同
海外フリーエージェント(FA)権を取得している阪神の鳥谷敬内野手(33)が権利を行使する意向を球団に示していることが31日、分かった。

デイリー
海外FA権の行使が確実な阪神・鳥谷敬内野手(33)の獲得に、トロント・ブルージェイズが興味を示していることが10月31日、分かった。同球団は内野手が手薄な状況で、ダン・エバンス統括本部長がCS、日本シリーズを視察。一方で阪神は宣言残留を視野に、全力で引き留めを図っていく。
中略
慢性的な内野手不足に悩まされているブルージェイズは、CS、日本シリーズとダン・エバンス統括本部長が視察。シーズン中から高い守備力とメジャーの連戦に耐えうる体力に高い評価を与えていた。

ダン・エバンスの評価は鵜呑みに出来ない。鳥谷のオフェンス面には全く評価を与えていないからだ。要するに「控えなら使える」ということだ。川﨑宗則の代わりと言うところか。

キャリアSTATS

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鳥谷敬が「MLBに挑戦しない方が良い」と思う理由

①すでに下り坂にさしかかっている

野手は、ベテランになると長打力と脚力が落ちる。そして選球眼が良くなるものだ。33歳になる鳥谷の数字はまさにそれを示している。2011年から本塁打が減っているのは統一球の影響だが、その後盛り返していない。
ベスト9の項で述べたが、守備範囲をしめすRFが小さくなっているのもその兆候だと思う。
下り坂にさしかかった選手は、恐らく伸び代が少ない。
MLBに行って、想定を超える活躍をする可能性はあまりないと思う。MLBに挑戦する日本人野手に等しく見られる「小型化」が起こるだろう。

②傑出したものがない

鳥谷のSTATSで分かるのは「程の良い中距離打者」ということ。ミートが巧みで、大きいのもそこそこ打てる、足もある。選球眼も良い。
しかし突出して良いものはない。オフェンスのどのタイトルにも無縁の選手だ。
MLBではこういう選手は「平凡」ということになろう。アピールポイントがない。

③エリートである

早稲田大から自由獲得枠で阪神に入団。その年後半からレギュラーになる。そして翌年から連続試合出場。
NPB、阪神の野球に適合し、ナインの中軸、「大きな歯車」としてプレーしてきた。
チームプレーをよく理解し、守備でも打撃でも「連携」の重要さを知っている。
こうしたNPBでは「美質」そのものと言っても良い特質が、MLBでは裏目に出るだろう。
MLBは一人ひとりが自己主張し、自らの判断で野球をすることが求められる。チームプレーやつなぐ野球もなくはないが、それもすべて「自分の判断」による。
NPBの野球に適応しすぎている選手はMLBには向かない。

④連続試合出場が継続中である

同様に連続試合出場中にMLBに移籍した松井秀喜は、ジョー・トーリ監督の理解もあって怪我をする2006年まで試合に出続けた。松井が「小型化」したもののチームの期待に沿った活躍をしたからだ。
しかしもともと期待薄な日本の内野手を受け入れる場合「連続試合出場中」は指揮官の起用を窮屈にするから敬遠されるだろう。
入団交渉時に「連続試合出場は途切れるがいいか?」と聞かれることになろう。

記録的にはこの程度ではないか 松、竹、梅の3つを示した。

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いずれにしても小型化する。松であれば、及第点が得られるだろうが、34歳という年齢を考えると、今の青木宣親同様、プロスペクトとのつなぎの選手になるのが精いっぱいだろう。
竹、梅であれば、彼を起用する理由はなくなる。

MLBが鳥谷を評価するとすれば、①芝のグランドを本拠としていたこと ②選球眼に磨きがかかっていること
だろう。遊撃が無理でも内野のユーティリティは使えるとの判断はあろう。
しかし日本時代の年俸、そして年齢が大きなネックとなる。

鳥谷がMLBを意識するのは、大学時代のチームメイト、青木宣親の存在があったからだろう。
しかし青木は、NPBで3度の首位打者になり、190安打以上を4回も記録した。
「日本でやり残したことはない」状態になってMLBに渡ったのだ。

MLBで成功するのはこの「日本でやり残したことはない」選手だ。鳥谷にはそういう印象は全くない。

そもそも今の鳥谷とメジャー契約をする球団があるかどうかという問題があるが。

円熟期から晩年に差しかかかりつつある鳥谷は「時機を逸した」と言って良い。ドメスティックなトップ選手としてキャリアを全うする方が良いと思う。

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