日米野球を見た翌日に21Uの台湾、オーストラリア戦。率直に言ってギャップはかなり大きい。

この日の第一試合、日本は15-0でチェコに勝ったがそれには間に合わなかった。
第二試合、地元台湾とオーストラリア戦。
オーストラリア側(三塁側)は、お客がいない。一塁側もぱらぱらだが、和太鼓やティンパニーが据えられている。例によって台湾独特の“大応援”をする腹積もりらしい。

5


先発は台湾が宋家豪、オーストラリアがギボンズ、いずれも20歳。

01


宋家豪は国立体育大学生(今気が付いたが選手名鑑とHPでは生年月日が違う。HPによれば宋家豪は22歳。オーバーエイジ枠になる)。この投手は4兄弟の一番上だが、3人の弟も有名な野球選手のようだ。

02


サム・ギボンズはオーストラリア・リーグのリザーブ、つまりマイナー選手。

03


まだナインを全部確認できていないが、台湾勢は大学生に加え、社会人の団体であるポップコーンリーグの選手がメインのようだ。このリーグにはソフトバンクにいた陽岱鋼の兄貴の陽耀勲も在籍しているようだ。
オーストラリアはオーストラリア・リーグの選手がメイン。このリーグは実質的にMLBの傘下にある。一部米マイナーリーグの選手がいる。

オーストラリアは宋家豪に全く歯が立たず。140km/h程度の速球と125km/h台の変化球(スライダー)の組み合わせだが、6回二死まで2つの失策と四球の走者が出ただけ。シェファードの安打でノーヒットはまぬかれたが、段違いの感があった。

台湾は、2回、3回と2点ずつ取る。ギボンズも140km/h程度の速球と変化球だが、バットを鋭く振って弾き返していた。

04


双方ともに守備がお粗末。遊撃手はぽろぽろやるし、オーストラリアの中堅は、何度も目測を誤っていた。台湾の遊撃陳毅宏は、ゴロを取ってから投げるのが遅い。
このファウルフライもぽろり。捕手に失策が付いた。

05


台湾は6回まで10安打を打ちながら5点。監督は阪神にいた郭李建夫だが、バントなどの戦術は使わずただ打っていくだけだった。

7回に宋家豪が退いて二番手の投手になると、オーストラリアはいきなり打ち出して3点を奪う。このあたり、オーストラリアらしい。守備は苦手だが、バットを振ることが大好きなのだ。

しかし8回裏にはオーストラリアが繰り出す救援投手を台湾がうちまくって4点を追加。初めて犠打をさせるなど、ようやく本気モードになったようだ。オーストラリアのバン・スティーセルはツインズ傘下のA+にいる現役のマイナーリーガー。147km/hを投げたが、投球が単純で打ち崩された。

06


雨が断続的に降る寒い球場。

07


率直に言ってレベルは高くない。日本ならどの年齢の代表でもこんな守備の選手はいないだろう。層の薄さは否めない。

08


ただ、台湾は明後日の日本戦に向けて投手を温存しているはずだ。もう少しレベルの高い試合が見られるのではないか。

09


span style="color: #FF0000;"> 私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!




クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。
1972年安田猛、全登板成績



広尾晃、3冊目の本が出ました。