同時代に二人の吉見がいるために紛らわしいが、中日の右腕投手ではなく、横浜、ロッテで活躍した左腕投手だ。
和歌山県出身。東北福祉大を経て逆指名で横浜に入団。
キャリアSTATS

球威、球速ともに平均的。145Km/hを超えることは滅多になかったが、切れの良いスライダー、スローカーブ、チェンジアップなど緩急を生かした投球が持ち味。
ゆったりとしたフォームで投げ込む。
いかにも先発向きの投手と思えた。
セットポジションで投げるようになってから、制球力は増したが、球威はなくなった。
しかしエースと言うほどの活躍はせず、ローテの3,4番手。
球威がそれほどないために被本塁打が多かった。
吉見と言えば打撃。打撃成績は野手並みだ。

新人の2001年8月2日広島戦、吉見はプロ入り初先発。投手としては4.2回で6被安打自責点4だったが、打者としては広島先発河内貴哉から3打数2安打1打点。
以後も毎年2割近くを打ち、投手屈指の強打者だった。
野手として成功した可能性もあろう。
最終年は阪神だが、一軍での登板はなし。
引退後は古巣横浜で打撃投手になると言う。今季は藤井秀悟、久保田智之など大物投手が打撃投手になるケースが相次いでいる。
新たな再就職先としてこれから脚光を浴びるかもしれない。
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コメント
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相手バッテリーからしてみたら、
「はいはい、これでチェンジ or 1アウトね」みたいな気分で対峙したら、
手痛いしっぺ返し。これは溜まりません。
広島・前田健太もそういうところ、あります。
“打つ投手”で強烈な記憶があるのは、阪神時代のボーグルソンでしょうか。
甲子園でとんもない弾道のソロ弾をかっ飛ばし、ベンチの関本が
「あちゃー。あんなの、俺打てんわー」
みたいな顔して、呆然としてたのが忘れられません。
そんな流れからすると、松坂大輔には
どうせNPB復帰するなら、セ・リーグに来て欲しかった訳ですが…。
もう言われ尽された言葉ですが、
「そこそこ勝てて、左腕ではなかったら野手になってた」
と全国の野球ファンから評されたはず。
以前「投手の打撃」の事で書きましたが、打てる投手は「構え」からして違います。
山井や引退した藤井などがそうでしたが、吉見はそれらと比較してもズバ抜けて凄い「構え」でした。
もう、構えただけで「これは打たれる」と思わせる雰囲気が漂うのです。
(私はベイファンなので「打てる」という感じでしたが)
もちろんピッチング内容や走者の有無もあり、そうそう毎試合ヒットできるわけではないのですが
あの「猛打賞&完投勝ち」やイースタンで吉見登板時はDH解除という数々の伝説は
まさに「記録より記憶」に残る選手であった証左と言えましょう。
本業のピッチングはいかんせん球質が軽いことによる「飛翔」が目立ち
(私が行った試合でももれなくオリ後藤、ロッテ李に被弾しました)
特に同郷である阪神浜中おさむにはメッタ打ちに遭っていました。
成績では完全に中日吉見に差をつけられてしまいましたが、
野球ファンの記憶にはMVP投手にも負けない印象を残したのではないでしょうか。
自らも完投して勝利した試合がありましたね
しっかり脇を閉めてバットを構えるフォームは
只持って打席に立ってるだけの投手とは違っていました
打者吉見は選球眼と流し打ちに長けていたと思います