阪神はランディ・メッセンジャーと米国テネシー州・ノックスビル空港内のホテルで来季の契約を結んだと発表した。来季が2年契約の2年目。

キャリアSTATS

RMessenger


99年マーリンズの11順目。バリー・ジト、ジョシュ・ベケットやジョシュ・ハミルトンなどと同期。
それほど高い指名順位ではなく、期待された投手ではない。

出世も早くはなかった。制球力に難があったようで、防御率も悪かった。
そこで2004年には先発から救援に転向。翌年にMLBに上がるも定着せず。ジャイアンツ、マリナーズと移り歩いて2010年に阪神に入団。マリナーズの同僚だった城島健司の推しがあったと言う。

この年、阪神はケイシー・フォッサム、ジェイソン・スタンリッジ、ランディ・メッセンジャーと3人の外国人投手、マット・マートン、クレイグ・ブラゼルという2人の外国人野手がいた。
このうちフォッサムを除く4人の選手が主軸として活躍。外国人獲得で抜群の「選球眼」がある阪神の面目躍如。
その中で一番出遅れたのがメッセンジャーだった。
1年目は中継ぎからスタート、ローテにうまくはまることができず。四球も多くぱっとしなかった。

しかし2年目に先発に固定されてからは急速に成績が向上。統一球のおかげもあっただろうが、4年連続で二けた勝利。

それ以上にすごいのは、200回近くを3年連続で投げた事。投球数も3年連続で3000球。3年連続3居た完封。
NPBのスタイルに日本人以上に適応したと言える。

彼は「球数を気にすることなく投げたい」願望があるとされる。2003年以来アメリカでは先発登板がなかったが、救援よりも先発が好きだったのだろう。
援護射撃が多いとは言えず、勝敗は半ばしているがこの5年間ではメッセンジャーは52勝42敗、能見篤史は50勝39敗、まさに左右のエースである。

日本野球は球数制限も厳しくなく、投手は酷使されている、と見なされているが、そんな中で最も多くの球数を投げ、最もスタミナがある投手は、アメリカ出身のランディ・メッセンジャーだと言うのは何とも皮肉。

阪神投手陣の屋台骨を背負う外国人。34歳になる来季も、助っ人の活躍が期待される。



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