Baseball Referenceを見ていて愕然とした。昨年までのMLB両リーグの最高年俸のリストが載っていた。
複数年契約の選手も含めて単年度での最高年俸選手とその金額。昨年まで20年分を出す。グレー地は現役。

目を疑うのではないか。
アリーグは、今年は全く姿を見ることがなかったA-RODが1位、ナリーグも昨年は投げなかったヨハン・サンタナが1位。
どちらもニューヨークの選手。
ちなみに2014年は暫定値でナがドジャース、ザック・グレインキの2600万ドル、アがロビンソン・カノの2400万ドル。
A-RODは、2007年オフに10年総額2.75億ドル、出来高払いを含めると3億ドルの契約を結んだ。まだ2年契約が残っている。
薬物のペナルティで1試合も出なかった今季は286万ドルだが、2015年は2100万ドル、2016、17年は2000万ドルを受け取ることになる(出来高除く)。
ヨハン・サンタナは同じ2007年オフに6年1.375億ドルでメッツと契約。メッツでは4年で46勝34敗だったが、最後の2年は投げず。昨年FAとなり、今季はボルチモア・オリオールズとマイナー契約をしたがMLBには上がれなかった。
A-RODは5年間、サンタナは4年間は年俸に見合う活躍をしたと言えよう。契約末期の落ち込みは織り込み済みなのかもしれないが、これだけ巨大な不良債権ができれば、チームの補強がままならないのも仕方がないとは思う。
代理人はA-RODがスコット・ボラス、サンタナはピーター・グリーンバーグ。いずれも辣腕で知られる。
この巨大契約は、彼らの戦果と言って良いだろうが、こうした巨大契約が、MLBに「拝金主義」蔓延させているのは間違いない。
20年前MLBの最高年俸は、ボビー・ボニーヤの630万ドルだった。今は5倍に迫ろうとしている。
昨年はロビンソン・カノがマリナーズと10年2.4億ドル、今年はジャンカルロ・スタントンがマーリンズと13年3.25億ドルの契約を結んだ。
マーリンズの ジェフリー・ローリアオーナーは、スタントンとの契約で数年だけ支払ってあとは支払わなくても良い条項を入れたようにも報道されているが、二人とも40近くなっても2000万ドル近い報酬があることになる。
今一番力がある選手と、一番高級をもらっている選手が全然違う傾向は、今後も続きそうだ。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。
船田和英、全本塁打一覧|本塁打大全
広尾晃、3冊目の本が出ました。



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どちらもニューヨークの選手。
ちなみに2014年は暫定値でナがドジャース、ザック・グレインキの2600万ドル、アがロビンソン・カノの2400万ドル。
A-RODは、2007年オフに10年総額2.75億ドル、出来高払いを含めると3億ドルの契約を結んだ。まだ2年契約が残っている。
薬物のペナルティで1試合も出なかった今季は286万ドルだが、2015年は2100万ドル、2016、17年は2000万ドルを受け取ることになる(出来高除く)。
ヨハン・サンタナは同じ2007年オフに6年1.375億ドルでメッツと契約。メッツでは4年で46勝34敗だったが、最後の2年は投げず。昨年FAとなり、今季はボルチモア・オリオールズとマイナー契約をしたがMLBには上がれなかった。
A-RODは5年間、サンタナは4年間は年俸に見合う活躍をしたと言えよう。契約末期の落ち込みは織り込み済みなのかもしれないが、これだけ巨大な不良債権ができれば、チームの補強がままならないのも仕方がないとは思う。
代理人はA-RODがスコット・ボラス、サンタナはピーター・グリーンバーグ。いずれも辣腕で知られる。
この巨大契約は、彼らの戦果と言って良いだろうが、こうした巨大契約が、MLBに「拝金主義」蔓延させているのは間違いない。
20年前MLBの最高年俸は、ボビー・ボニーヤの630万ドルだった。今は5倍に迫ろうとしている。
昨年はロビンソン・カノがマリナーズと10年2.4億ドル、今年はジャンカルロ・スタントンがマーリンズと13年3.25億ドルの契約を結んだ。
マーリンズの ジェフリー・ローリアオーナーは、スタントンとの契約で数年だけ支払ってあとは支払わなくても良い条項を入れたようにも報道されているが、二人とも40近くなっても2000万ドル近い報酬があることになる。
今一番力がある選手と、一番高級をもらっている選手が全然違う傾向は、今後も続きそうだ。
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コメント
コメント一覧
高年俸もさることながら、MLBの場合はとにかく契約年数が尋常じゃない長さだと言えますね。10年以上の契約など、他のスポーツでは考えられないのではないでしょうか。
同じアメリカンスポーツでも、NBAだと最長で5年ですし、サッカーの場合でも原則として5年がいいところ。それ以上の延長は、契約期間内に前の契約を破棄して新しい契約を結び、随時延長していくというのが一般的です。
スタントンの場合でも、マーリンズ側は選手がオプトアウトすることを前提にしてしまっているようですが、果たしてそう上手くいくんでしょうか。彼の5年後、6年後は、一般的な野球選手の場合は働き盛りといえる時期ですが、それがすべての選手に当てはまるとは到底言いきれません。20代の前半に爆発して、その後尻すぼみになるケースとて考えられますし、スタントンがそうなった場合には、わざわざ不利になる契約を結ぶためにオプトアウトするとは考えられません。
そう考えると、エンゼルスがマイク・トラウトと結んだ6年契約は価値が高いと言えるでしょう。働き盛りで大黒柱を失うリスクこそありますが、不良債権を抱えこむリスクはずいぶんと軽減されていると思います。