今朝のTBS系情報番組「サンデーモーニング」での、黒田博樹の広島復帰をめぐる張本勲の発言
張本「久しぶりに素晴らしいニュース、胸が詰まりましたよ。お金は誰でも欲しいですよ。私でも欲しいよ。若いときは誰でも欲しい。でも安定した生活の(になった)ときはなかなか帰れないもんなんですよ。しかも十何億(円)を捨ててくるんでしょ」
関口清治「しかもいろんなところから引き合いがあるのに、あえて戻ると言う」
張本「39歳だけどまだ3年くらいはエースとして活躍できる人ですよ」
関口「だって11勝してるんだもんね」
張本「それが帰ってくるいうのは、まあ、久しぶりに武士、日本男子を見たような気がしますよ」
関口「あっぱれ?」
張本「いや、まだね、契約していないから(笑い)、何が起きるかわからないじゃないですか」
関口「はあ」
張本「一番うれしかったのは古巣に戻ってるから。アメリカ行って活躍した選手は自分の古巣に帰った人は誰もいないんだ。広島に高橋建がいますけど、1年でやめましたけどね。こういう選手はほとんどいないんですよ。最後は男はね、関口さん、義理とね、胸がぐっと来たから言いにくいんだけど、義理とプライドですよ。ほかの選手も見習ってもらいたい」
清水宏保「広島に(黒田が帰ってきたら)ほかの選手には、プレッシャーでしょうね。優勝しなきゃっていう」
関口「いい刺激にもなるし、人気も上がるし。カープ女子も大変ですよ」
張本「裏を返せば広島カープは良い球団なんですよ。(黒田は)11年広島おったんですよ。だから懐かしさもあるけどね。大阪出身なんですけどね、カープ球団にあっぱれあげてください」
思っていたより抑えめの表現だった。内容的には予想通り。「まだ契約していないから」はなかなか抜け目のない良いコメントだ。
張本勲は徹底的なNPB贔屓である。
NPBで育ててもらった選手は、恩返しをしなければならない。MLBに行くなどもってのほか。私たちの頃はアメリカへ行くなんて考えられなかった。日本でずっと頑張るのが正しい。
NPBはMLBよりも緻密でレベルが高い。アメリカなんかに行っても学ぶものはない。
アメリカは年俸が高騰しすぎて、選手が拝金主義になっている。日本人がそれに染まらないか心配だ。
こうした発言を聞くと、張本勲は「日本人による日本の野球が一番」と信じて疑わないように感じられる。
しかし、誰でも知っている通り、張本は在日韓国人であり、今も韓国籍である。そしてKBO(韓国プロ野球)の設立に大きく寄与している。


1940年生まれの張本は、日本人による在日差別を受け続けてきたはずだ。オール日本を手放しで賛仰するのは理解に苦しむ。
また日韓の野球の懸け橋として、国際的な視野も持っているはずなのに、なぜドメスティックな価値観に固執するのか。
その方が、年寄りには受けるのかもしれないが、張本は本気でそう思っているのだろうか?
それにNPB最多安打と言うアンタッチャブルな記録を持つ張本の発言は、若い世代に大きなプレッシャーを与える。
黒田の広島復帰に感動し、ほめたたえるのは張本の自由だが「他の人も見習ってほしい」は迷惑な言葉だ。
黒田の決断は、あくまで黒田自身のものであって、のちのちの手本でも何でもない。
彼はプロフェッショナルとして個の選択をしたのであり、安っぽい「なんたら愛」とは無縁だ(これは私の感想だけれども)。
書くべきことは殆ど書かず、どうでもよいことばかり書き立てるメディアは、黒田の「愛」を量産するだろうが、気持ちの悪い記事はほどほどにしてほしい。
野球選手としての黒田への興味は、MLBで通用した「シンカー」が、今のNPB打者にも通用するかどうかだ。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
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D.ビュフォード、全本塁打一覧|本塁打大全
広尾晃、3冊目の本が出ました。


関口清治「しかもいろんなところから引き合いがあるのに、あえて戻ると言う」
張本「39歳だけどまだ3年くらいはエースとして活躍できる人ですよ」
関口「だって11勝してるんだもんね」
張本「それが帰ってくるいうのは、まあ、久しぶりに武士、日本男子を見たような気がしますよ」
関口「あっぱれ?」
張本「いや、まだね、契約していないから(笑い)、何が起きるかわからないじゃないですか」
関口「はあ」
張本「一番うれしかったのは古巣に戻ってるから。アメリカ行って活躍した選手は自分の古巣に帰った人は誰もいないんだ。広島に高橋建がいますけど、1年でやめましたけどね。こういう選手はほとんどいないんですよ。最後は男はね、関口さん、義理とね、胸がぐっと来たから言いにくいんだけど、義理とプライドですよ。ほかの選手も見習ってもらいたい」
清水宏保「広島に(黒田が帰ってきたら)ほかの選手には、プレッシャーでしょうね。優勝しなきゃっていう」
関口「いい刺激にもなるし、人気も上がるし。カープ女子も大変ですよ」
張本「裏を返せば広島カープは良い球団なんですよ。(黒田は)11年広島おったんですよ。だから懐かしさもあるけどね。大阪出身なんですけどね、カープ球団にあっぱれあげてください」
思っていたより抑えめの表現だった。内容的には予想通り。「まだ契約していないから」はなかなか抜け目のない良いコメントだ。
張本勲は徹底的なNPB贔屓である。
NPBで育ててもらった選手は、恩返しをしなければならない。MLBに行くなどもってのほか。私たちの頃はアメリカへ行くなんて考えられなかった。日本でずっと頑張るのが正しい。
NPBはMLBよりも緻密でレベルが高い。アメリカなんかに行っても学ぶものはない。
アメリカは年俸が高騰しすぎて、選手が拝金主義になっている。日本人がそれに染まらないか心配だ。
こうした発言を聞くと、張本勲は「日本人による日本の野球が一番」と信じて疑わないように感じられる。
しかし、誰でも知っている通り、張本は在日韓国人であり、今も韓国籍である。そしてKBO(韓国プロ野球)の設立に大きく寄与している。
1940年生まれの張本は、日本人による在日差別を受け続けてきたはずだ。オール日本を手放しで賛仰するのは理解に苦しむ。
また日韓の野球の懸け橋として、国際的な視野も持っているはずなのに、なぜドメスティックな価値観に固執するのか。
その方が、年寄りには受けるのかもしれないが、張本は本気でそう思っているのだろうか?
それにNPB最多安打と言うアンタッチャブルな記録を持つ張本の発言は、若い世代に大きなプレッシャーを与える。
黒田の広島復帰に感動し、ほめたたえるのは張本の自由だが「他の人も見習ってほしい」は迷惑な言葉だ。
黒田の決断は、あくまで黒田自身のものであって、のちのちの手本でも何でもない。
彼はプロフェッショナルとして個の選択をしたのであり、安っぽい「なんたら愛」とは無縁だ(これは私の感想だけれども)。
書くべきことは殆ど書かず、どうでもよいことばかり書き立てるメディアは、黒田の「愛」を量産するだろうが、気持ちの悪い記事はほどほどにしてほしい。
野球選手としての黒田への興味は、MLBで通用した「シンカー」が、今のNPB打者にも通用するかどうかだ。
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コメント
コメント一覧
あの時の記事が今になって生きてきていると思います。書いてよかったと思います。再度引用しても良いかと思っています。
http://baseballstats2011.jp/archives/35083240.html
広島がやってきたことが失礼なのは間違いないところです。
なぜあの記事がダメだと思うのか、説明してもらえますか?
産まれや国籍で
考え方を決めつけたりするのは
それこそあなたの嫌いな人そのものですよ。
不可欠だと思います。在日を背負っている張本が、なぜ「日本」にこだわるのかに不条理を感じています。
ありがとうございます。コメントのやりとりは読者増に結び付きます。お陰様で元気でやっております。むしろあなたこそ、お寂しそうで心配です。友達いないんじゃないですか?
ここで彼の出自を言うことに、必然性を感じない方が意外ですが。
おかしな書き方をしたとは思っていませんが。むしろ、そのことを避けて通る方がおかしいと思います。
関口清治を知らない人がいるのだなあ、と感慨しきり。近鉄コーチ時代は「おっさん」と呼ばれて親しまれていましたね。
野球はあらゆる意味でMLBが世界一、2歩くらい遅れて日本、その後ろに極東アジア各国と続くがために見落としがちだと思われるけど、アメリカにおいてMLBは「ドメスティック」であり、アメリカ人の多くが「ドメスティック」こ野球を見ていることは間違いないはずです。
よく他のグローバルなスポーツのファンよく話題にあがる話ですが、海外の1流チームのファン同士が話しているとなぜか多くの日本人ファンは国内のレベルが相対的に低いことを理由に国内リーグ、もっといえば地元のチームをないがしろにしていることを指摘されています。
海外のスポーツファンはそのスポーツが好きなのであり、たとえ世界的に見ても一流でなくても自身の原点にある身近なチームを一つは持っているのが一般的な傾向である。
まとめると、「グローバル」とは「ドメスティック」を起点にして初めて得られるものであり、「ドメスティック」無き「グローバル」視点は他国から見ると非常に滑稽なものであるという認識を日本人はした方が良いとかんがえるのです。
○○愛というものを嫌われているようですが、アメリカほど自国愛、郷土愛に満ちている国もないのではないでしょうか
それって、かなりきわどいコメントですよ。誹謗中傷の可能性がある。IPアドレス把握されていることを認識しないとこわいですよ。
「●●愛」が嫌いなのは、それをねたにあてつけたり、強制したりすることが多いからです。
誰だって郷土愛、家族愛みたいなものは持っています。しかしそれをことさらひけらかしたり、吹聴したりすることは、日本のような「同調を強制する」社会ではよくないと思っています。
確かに、日本に限らず○○愛を強制した例は多くあります。
こういった感情を強制するのはやってはいけないことでしょう。
ですが、ご自身でおっしゃっているように○○愛とは多くの人が自然に持っているものであり、ある人がその考えに基づいて動くことを非難されるいわれはないでしょう。
同様に、黒田のNPB復帰がチーム愛のようなものが動機であったとしても私はまったく悪くはないと思いますし、その可能性は十分にあるのではないでしょうか。
「グローバル」な視点に基づいて多くの人が共感できるはずです。
もっともそれは強制されるものではないのですから、「他の選手ももどってこい」という意見が明らかに誤ったものであることには同意できます。
おっしゃるように、メディアの方が気持ち悪いです。張さんは、何かしら思うところがあるのでしょうね。出自をさておきNPB、日本礼讚なのは、私も若いころから不思議に思っていました。
さて、黒田の第一球は何になるのか。2試合目の初球は? このサイトの読者ならまず注目ですね。
黒田博樹はアマチュアではなく、プロフェッショナルですから、選択の動機は「愛」ではなく「利」あるいは「機」であるべきだと思います。
もし彼が会見で「カープ愛」をとうとうと語ったら、私も含めてかなりの人が失望するのではないかと思います。
ま、社会人として古い私の経験から言うといい歳をして、「お金じゃないんだ」とぬけぬけ言える人は信用できないと思っています。あくまで個人的見解ですが。
>黒田の広島復帰に感動し、ほめたたえるのは張本の自由だが「他の人も見習ってほしい」は迷惑な言葉だ。
>黒田の決断は、あくまで黒田自身のものであって、のちのちの手本でも何でもない。
そうそう。これです。これが一番聞きたくなかった言葉です。
前の記事で、どなたかがマエケンが同じような状況になった時に、やっぱり「男気」を見せなきゃならんのか、というようなことを言っていましたが、仮定の話とはいっても、やっぱり不愉快に聞こえます。
あるいは、日ハムや楽天がダルビッシュ有や田中将大に4億円のオファーを出して、彼らがそれを断ったら、張本は「男気がない」とでも批判するつもりなんでしょうかね。
佐々木とか石井とか高津とか薮田とか田口とか、高橋建を引き合いに出さずともいろいろ思いつくのですが。
張本さんの揚げ足を取っておられるわけで、私ではないですから。
「20億稼ぐかもしれないが、異常なプレッシャーのヤンキースで、低成績で1年で解雇」というシナリオがある以上、「まだ活躍できる時期に帰国」という選択肢は悪くないと思うんですよね。黒田は広島で成績が低迷しても長く雇用してもらえるでしょうし、これでカープの監督にも希望すればなれる確率が高いでしょう。また世間のイメージも格段に良くなった。単年でみれば驚きの選択ですが、引退後も考慮した選択だとしたら実に優秀な選択だなあと思いました。ただ会見で黒田がこれを言ったらドン引きですね。恐らく「カープ愛」を押し出すのが正解でしょう。だから黒田がカープ愛を言っても失望しないで下さいね。
後以前の記事読みました。
http://baseballstats2011.jp/archives/35083240.html
感想は広尾氏の勝手ですが、こういう申し出は別に失礼でもなんでもありませんよ。
今回の一件、仁義や浪花節で埋め尽くすのはどうかと思いますが、プロはこうあるべきという自論をごり押しするあなたもどうかと思いました。はっきり言って同類です。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2014/12/28/kiji/K20141228009532620.html
ファンにもう一度(広島の)ユニホーム姿を見せたいという使命感」という言葉があったという。
これほとんどカープ愛と変わらないですね
失礼かどうかをあなたに判定していただかなくても結構です。
日本独特のいやらしい「情」にからめば、何でもまともに見えてきますが、異常だと思います。
私もこのことの方に興味があります。
MLBに移籍して4シーム主体のピッチングから2シーム(シンカー)主体のピッチングに切り替えてきましたが、日本に戻ってこれまでのスタイルを日本仕様に戻すのか、MLB仕様のままでいくのかが非常に気になります。
あと個人的にはMLBで成功し、かつまだバリバリ働けるであろう状態で戻ってくることで、前田や大谷(違うチームですが)等の若手の投手にとっての良い手本(主にピッチングについて)となってくれることを期待しています。
広島に戻ってきたことを肯定的に捉えるなら、このことの方がずっと今後の球界にとって良いのかな、とは思います。
「カープ愛」については、どれもいい意見で、かつ人それぞれですね。
(元も子もありませんが(笑))
この例を、他の選手と球団の関係にあてはめ「見習ってほしい」は乱暴な論理でしょう。
一方、ことさら「プロは金」を強調されるのも、いかがなものかと・・・
仮定ですが、もし、MLBで6~7億円提示、古巣NPBで4億円提示というケースで、NPBを選ぶ選手はいるような気がします。(今回は特殊)
張本氏については、「TV用にキャラクターを演じている」部分があるのでは・・・
また、広尾さんのおっしゃるように、張本氏はNPBで国籍による差別はある程度受けられたと思いますが、当時の世間の一般の韓国籍の方より少なかったと感じておられるのではないでしょうか。
結果、自分が活躍したNPBに愛着を持ってみえるのでは、と想像しております。
このブログを拝見させていただいて、いつも思う感想ですが
1.綿密にデータを分析したり、歴史をひも解かれた記事は大変面白いです
2.独立リーグなどの観戦記なども、大変興味深く読ませていただいてます。
3.【野球の記録で話していない】記事は、語調が強すぎで、文量も多い割に内容が単調で、共感しにくいものが多いです。
(東大連敗の記事、西岡・清原・中田選手の記事、1年前の黒田-カープの記事など)
今回の黒田投手の1~6章にわたる記事も、5章で記録を引用してみえるあたりは良いのですが、それ以外の部分で、黒田選手の心中を考察してみえる様な描き方で、広尾さん御自身の考えを主張して見える部分があり、首をかしげております。
このブログに対するあなたの考え同調します。いい記事と違和感を感じてしまう記事の差が激しいですよね。
いい記事もあるだけにここに寄るのですが、首を傾げてしまうことが多いのがとても残念です。
広尾氏は野球の見方に固定観念があり、そこを読み手に押し付けてるように感じます。コメントに対する議論に発展性が生まれないのはとても勿体無いです。
キョカス、メジャカスは七度生まれかわっても分からんと思うが。
100g35円くらいの感動的なコメント、ありがとうございます。
で、「何で(そんな安値で)売ったんだ?」と他人から次から次へと聞かれたら「昔お世話になった人だから」「周りの人々も喜ぶと思って」という様な事しか言えないと思います。よく分からん例えで申し訳ないですが。
それを一言で表せば「カープ愛」なのかなと。
醒めた書き方をしましたが、一方で黒田のNPB復帰に興奮・感動しているもう一人の自分も居ます。
これには広尾さんに同意します。今回の黒田の行動に私は感動を覚えました。でも異常とも思います。真似しろというのは非常識です。
それとは別にこの記事で張本の日韓関係功績を持ち出して傷をつけるのはやめたほうがいいと思います。矛盾していることって誰にでもありますよ。
傷をつけるって何ですか?張本のパーソナリティを語るときに、「在日」は避けて通れません。何がいけないのか全く分かりません。
たくさんの人と個別に議論することは、物理的に不可能です。舌足らずの部分は、明日にでも追加でアップします。
細かく読んでいただいてありがとうございます。ただ私のブログで最もPVが多いのは、3.のジャンルです。押し付けると言われますが、読みに来られる方に明確な考え方を示すのは当然だと思っています。
ただ、当方の意図を理解いただけない人には、その旨伝えているまでです。
今後もその方針で行きます。
一つお聞きしたいのは、広尾氏は、カープがいくら提示したら黒田に対して失礼のない額であると考えているのか。または20億とか到底払えない、カープを初めとしたNPB球団が黒田にオファーを提示すること自体否定しているのか。私は別にどうでもいいですけれど。
野球の世界ではないですが、外資系で働く日本人に、日本組織が格段に低い待遇でオファーする、そしてそれを受諾するということは珍しいことではありません。
それには例えば以下の理由があります。
いくら高報酬といえど、アメリカの激しい競争社会で異常なプレッシャーを感じながらこれやっていくのが疲れた。低報酬だが日本でゆっくりやっていきたい。
健康上の問題。
privateな問題。親の世話や介護。また子供の教育をどうするか。アメリカはご存知の通り治安が悪いし、教育システムも日本とは全く異なる。
黒田の場合もひょっとすると上の理由があてはまるかもしれません。
また日本の低い待遇でのオファーに対して、怒り心頭のアメリカ人もいますね。
「俺たちは真剣にオファーしているのになめてるのか」って感じで。今回の一件アメリカメディアやファンは実のところどう思っているのか興味あります。
アメリカの感覚では今回の一件は考えられないでしょうね。ただ日本人ならではのこういう感覚を味わうのも一つの楽しみだと思います。
ただ広尾氏が言うように、高待遇のためMLBにいく日本人を「金の亡者」とかいう資格は誰にもないと思います。また張本氏の黒田を見習えという主張もよくわかりません。
今回の一件で、松坂を初め、MLBで振るわなくなって日本に戻る日本人選手を貶めるような発言をちょくちょく見かけます。「黒田に比べて松坂はどうだ」みたいな。こういう論調も少し不安です。
色々な楽しみを提供してくれる黒田投手にとりあえず感謝します。
最低限、黒田が翌年に支払うべき所得税を上回る額でなければならないと思います。そうでないと、黒田は移籍1年目に貯金を取り崩さなければなりません。
仮に15億円の所得があるのなら、45%にあたる6.75億円(控除等はあるでしょうが)は最低限保証すべきでしょう。それでも彼は実質的に無給ですが。
別にどうでもいいのなら、これ以上議論はしませんが。
・・・。絶句です。ありえません。
球団史上最高額のオファーを出したり、背番号を大事に取っておいたりした努力はあったのだと思いますが、それは球団側の事情、視点です。
市場価格の1/4や1/5のオファーを出して、その差を「愛」「誠意」で埋めてもらおうという発想はブラックそのものであり、私にはとても許容できません。「愛社精神があれば残業代など請求できないはず」と考えるブラック企業や経営者もこういう状況で決まって使うのです、「○○愛」という言葉を。
決断をした黒田本人や、彼を待ち続け大歓迎の広島ファンを批判する気持ちは全くありません。私が批判的になるのは、(仮に無自覚であったとしても)ブラックな広島球団の経営陣に対してです。仮に黒田本人が「金ではない」と言うことと、広島球団が「金ではない」と言うこととは全く別の意味を持ちます。
「球団愛」「NPBへの感謝の気持ち」を錦の御旗にして、正当な挑戦が封じられる息苦しい風潮が流行らないことを祈ります。
私よりうまく説明してくださって、ありがとうございます。
確かに、日本で、差別も受けたかもしれないが、それで他の国が好きになるわけでもないだろう。当然、アメリカでも人種差別はあるしね。
国籍は韓国でも、日本に定住して、仕事もしている。日本に骨を埋めるのだろう。
NPBで活躍してきた人がNPB贔屓で何が悪い?
逆に、アメリカに、まともに住んだこともない、英語も不十分な人が、アメリカの何が分かると言うんだい?単なるステレオタイプの考えに過ぎないのではないか!
黒田選手のNPBでの市場価格は4億円であっていると思います。
広島球団は選択肢を提示しただけで、マスコミ等を煽って他の選択肢をつぶしたりしたわけでもありません。
黒田選手が「金ではない」と言っている時に球団が「本音は金なんだろう?」と言ってオファーすらしないほうが失礼だと思います。
「愛があるなら出て行けないはずだ」と脅すのと「愛があるなら入って欲しい」と表明するのを同一とみなすのは悪質な事実のすり替えです。
「「球団愛」「NPBへの感謝の気持ち」を錦の御旗にして、正当な挑戦が封じられる息苦しい風潮が流行らないこと」を旗印にして、正当な美談として記事を売ろう(NPBをポジテブに報道しよう)とするマスコミを攻撃して記事を売ろうとするようなことが起こらないことを祈ります。
過去にメジャーでこれだけの実績を残しているメジャーリーガーが日本に来たことがあったでしょうか?
投手で言えばビル・ガリクソン以来の大物ではないかと思います。
過去に広島に在籍していたことを忘れて、このバリバリ現役大リーガーがどんな実力を見せてくれるのか楽しみであります。
その考え方でいくと、現役を引退してコーチとしてオファーする際も前年の所得の45%を最低限保証しないといけなくなりますよね?
そんな馬鹿な話はないですよね?
もらった所得はその年に全部使い切って、翌年の所得から払うのではなく、翌年に払う税分は想定して残しておかないと。
私は一昨年までアメリカに住んでいましたが、アメフトが圧倒的な人気で、メジャーなんて興味のない人が多かったです。その中でもあまり注目を集めない地味な日本人選手としてプレーを続けるより、広島ファンに熱狂的に歓迎されて復帰し優勝にチャレンジするほうが魅力的と思っても何の不思議もありません。
計算すると黒田は既に50億円以上の資産を持っているでしょうから、これ以上いくら稼ごうが生活は何ら変わりません。アメリカではこれぐらいの資産を形成するとチャリティとか寄付とかに熱を入れるのがお決まりです。
コーチになるのは転職と同じですから、それは別次元でしょう。同じ仕事をするのに、極端に収入が下がるのは誰しも嫌なものだと思うのですが。
他の方にも言いましたけど、結果的にオファーを受けたから失礼ではなかった、というロジックはおかしいでしょう。
失礼だったけど、敢えて受けた、という考え方はできないですか?
これは、当然です。
いくらならいいのかという金額の算出根拠がおかしいという言っています。
記録で話しましょうよ。
(少なくとも日本の野球界が現在の年棒で運営している限りは)
各国のリーグ、各球団には適正な予算規模がある以上、それを大きく逸脱しない限りは失礼でも何でもないと思いますよ。
一連の話はほぼ同意見なのですが、ここだけは考えが違いますね。
張本氏は別に「日本人による日本の野球」とは思っていないのではないでしょうか。
実力本位の野球界において、少なくとも一般社会よりは差別は少なかったと思いますし、その中で随一の記録を残した氏がNPBを誇りに思う(or固執する)のは矛盾はしないと思います。
今回の議題(黒田氏復帰)は白熱してますね。
皆さんのこだわりが随所に感じられます。
ただ、『推測』と『憶測 』が混在すると、議論の噛み合わせが悪く難しいですね。
現在のNPBの年俸相場と来季の黒田に対する戦力的期待値という
視点で見れば4億でも妥当、どころかやや過剰だと思います。
実際には諸々の要素が入り込んでくるわけですが
どちらにせよ、結ぶ気のない(成約したら困る)オファーは
出せないでしょうし、それこそ失礼に当たるのでは。
この妥当かつせせこましい特殊な成約例を両者が了としている以上
感情面に関して第三者が推測してとやかくくさすのは
本人とっても迷惑なんじゃないでしょうか。
当事者同士がOKといってるんだから、横から口をはさむ必要はない、と言われたら野球に関するおびただしいサイトは必要ないと言うことになります。
それを語るのが楽しいのではないかと思いますが。
感情面という不確かな事柄をネガティヴに捉えるほどの根拠は感じられなかったということです。
一般的に、契約は感情でするものではないでしょう。理性=打算の産物です。
管理人氏のお言葉をお借りすれば、私が黒田だとしたらちょっと憂鬱だろうなと思ったまでです。
「失礼と感じていない」と思う方が無理があると思うので。
これに同感です。あるリーグの総合的な待遇(金銭、自由度、引退後の福利、ファンからの尊敬等)が比較的良ければ別のリーグから移籍することは当然だと思います。ドラフトからFAに至るまでで選手は十分に「恩返し」しており、他の人が口をはさむ余地はありません。本人がリーグの発展も含め更なる「恩返し」(やな言葉ですねコレ)をしたいと考えるかどうかはリーグがどれくらい魅力を持っているかにかかってくるでしょう。
また張本氏についての議論にとても興味を覚えます。広尾さんが張本氏の社会的背景に触れるのはこの場合自然なことです。
個人的には張本氏の持つ社会的背景であれば「NPB愛」「「チーム愛」に縛られないフラットな議論をするのも可能なのに、逆に現役の野球選手を巻き込んでそれを押し付けようとするのか、非常に不思議です。非常に悲しい話ですがTVは彼をピエロとして扱っており本人もそれを承知しているのでしょう(TVは影響力が大きいメディアなのでピエロでも社会的なプレッシャーにはなりえます)。
ただ、少し私の思うところを。
>最低限、黒田が翌年に支払うべき所得税を上回る額でなければならないと思います。
これは少しおかしいかなと思います。そうだとすると前年度高額年俸をもらっていた選手が引退するとしてその年の所得税が払えないとなった時に球団が保証しろというようなことはないですよね。
所得税は前年度の所得によって払うものですからそれを考えて前年度の所得を使うというのはあたりまえのことだと思います。
と言うか球界でも所得税が払えないくらいの減額とかいくらでも前例があると思いますが。
で、広島の黒田へのオファーが失礼かどうかですが今年のオファーに関してはその結論は出ないと思います。20億ほどのオファーが「あったはずだ」と言われていますがこのまま広島と契約した場合黒田の野球選手としての時価は広島との契約内容になるわけですのでそれが正当なものとなるわけだと思うからです。だって本人がそれでいいと思って契約してるわけですから。
ただ前年までで言うと失礼とい言うより「アホ」なオファーということではないでしょうか。つまりはそんなオファーで来ると思ってるなんてどうかしてるで!ということです。実際桁の違う金額のオファーで黒田は他球団と契約してるわけですからその契約内容が黒田の時価だったということで広島はそんなこともわからないアホな会社だということです。
ただ、広島のオファーはNPBの広島という球団としては至極まっとうなオファーでしょう。極端な例えで言うとでアレですが盛の過ぎた「新外国人」に4億のオファーは広島としては最大限の誠意ですから。それでダメなら仕方ないと言うだけのことでしょう。後は金額の差を埋めるだけの何かを「黒田」が持っているかどうかでしょうから。
願わくば、NPB球団が球団のイメージアップにつながるという皮算用から
スムーズにポスティングを容認するなど、選手側に有利な影響を与えて欲しいものです。
(まず、ないかもしれませんが)
書いていて思ったのですが「ビジネスの世界は金が全て」との原理原則からすると、
昨年の田中投手のポスティング希望はどういう位置づけや評価になるのでしょうか?
20億上限に制度変更が決まった時点で、楽天が損をする可能性が高かった訳で、
それを承知でポスティング要望を継続するのは「野球は金じゃないんだ」と言うようなもので
田中投手は厚顔無恥で失礼な申し出をしたということになるのでしょうか?
(そうは思いませんが・・・)
>>野球選手としての黒田への興味は、MLBで通用した「シンカー」が、今のNPB打者にも通用するかどうかだ。
全くの同感です。日本の野球への再アジャストは容易いことではない気がします。
同様に松坂投手も再適応の面ではより苦労されるのではと心配です。
(また、今回の黒田投手の特殊な契約経緯と比較されて、とやかく言われないとよいのですが)
私も、広尾さまと同様にこれらの言葉に同調圧力との親和性を見出しており、厄介な事態だなぁと感じている一人です。
今回の件が「カープ愛」といった言葉で上書きされてしまうと、まるで、犠牲を払って(高額オファーを蹴って)までカープと契約したという話にすり替わってしまいそうで、違和感を覚えずにはいられません。
黒田からしてみれば、犠牲を払っているつもりなど毛頭ないでしょうし、高額オファーよりも優先したい価値をカープとの契約に見出したに過ぎない黒田の個別的な事情でしかないのですけどねぇ...
ついでに、ふと思ったのですが、チーム愛の是非って、犠牲バントの是非にも通じるテーマのような気がしてみました(笑)
張本氏自身が被曝していることもそうですが、張本氏の姉は広島での原爆投下で命を落としています。
NHKの番組で「髪の綺麗な人だった」と述懐していたのですが、その最期を思うと悲しみは推し量れないものがあります。
イチローが自身の通算安打数を抜いた際にメジャーに招かれ球場で紹介されると「野球の本場で紹介されたことに感動した」と述べていますし、サンデー・モーニングでのキャラとは別にメジャーに対する尊敬の念はあると思いますが、戦争、それも原爆で身内を失ったり自身も被害を受けたことでそれを表だって認められない複雑さがあるのかもしれません。
張本氏が在日であろうがなかろうが、3085本の安打を積み重ねたNPBに愛着を感じるのは当然だと思いますが。
それとは別に自身が設立に大きく関わったKBOにも、また違った感慨を抱いているでしょう。
疑問があるとすれば、張本氏が日本野球界の、いわば「体制側」「旧弊側」の声を代弁しているかのように感じられる事ではないでしょうか。
(尤も、それもある種テレビ向けのパフォーマンスの面もあるかも。)
講談の御意見番:大久保彦左衛門忠敬が意見する相手は将軍家光に対してであって、
体制や権勢に対する反骨の士として描かれています。
それになぞらえるなら、張本氏はNPB機構や経営者に対し諌言し「喝」を入れなければならない訳で・・・。
現状、NPB機構よりの発言が多く「プロ野球太鼓持ち」・・・とは大打者に対して失礼すぎるので言いませんが、
若い選手に気概を説くなら「葉隠」の口述者、山本常朝にちなんだコーナー名に改めるべきかと思います。
張本さんがお嫌いなのはよく分かる内容ですが、在日なのと黒田選手のこととのリンクが意味不明です。
よくお読みください。
在日の張本氏は、国家と国民の多様なあり方を見てきたはずです。KBOの創設にかかわるなど、国際的な視野も持っているはずです。その張本氏が今のようながちがちの「日本びいき」「純血主義」「ナショナリズム」的な意見になるのが不可解だと言うことです。
好き嫌いでモノを言っているわけではありません。
あなたはどうなのかわかりませんが、世間の人は「好き嫌い」で意見を言っているのではないと思います。