まずはMLBの選手から。殿堂入り以外の選手も加える。




当たり年である。同年生まれ115人の内、殿堂入りは6人。
ウィリー・メイズは史上最高の5ツールプレイヤーだろう。「ザ・キャッチ」は今も語り草。アーニー・バンクスはカブスの英雄。ニグロリーグを知る最後の世代。ワールドシリーズに出られなかったことでも知られる。
そしてミッキー・マントル。ヤンキースの英雄の系譜に連なる一人。彼も5ツールプレイヤーだった。
さらにジム・バニング。最多勝を獲得した大投手。引退後は上院議員となるが96年に殿堂入りした。人世代前の白木義一郎を思わせる。
エディー・マシューズはハンク・アーロンとともにブレーブスを引っ張った名三塁手。
ホワイティ・ハーゾグは外野手としては平凡だが、カンザスシティ・ロイヤルズ、セントルイス・カーディナルスの監督として1281勝、ワールドシリーズ優勝1回、リーグ優勝2回、地区優勝3回。
この顔ぶれの内、マントルとマシューズは故人。
殿堂入りではないが、ケン・ボイヤーもこの年。カーディナルスの名三塁手。弟は大洋でプレーしたクリート・ボイヤー。この人も故人。

NPBは戦後のプロ野球復興に貢献した世代。




ON以前の実に渋い顔ぶれが並ぶ。
山下健は阪急一筋の捕手。故人。

戸口天従（たかつぐ）も近鉄、阪急で活躍した内野手。OBのイベントによく出席していた。

本多逸郎は中日の名外野手。投手出身であり、肩の強さで鳴らした。スター選手の一人だった。故人。

岡本伊三美は百万ドルの内野陣の一人。首位打者、MVPも獲得している。近年刊行した自伝はなかなか読ませる。解説者、近鉄の監督としても活躍。



小森光生は早稲田では広岡達朗（早生まれ1932年）と三遊間を組んだスター三塁手。毎日では守備の人だった。

大津守は稲尾以前の西鉄のエース、近鉄でも活躍した。故人。

佐藤孝夫は国鉄の外野手。57年に本塁打王を取っている。まさに長嶋登場以前の強打者。故人。

内藤博文は巨人の名内野手。評論家としても活躍。筆の立つ人だった。故人。

藤田元司は盛りは短かったが、巨人のエースとして大活躍。引退後は監督としても活躍。この世代では唯一殿堂入り。故人。

スタンカ、マーシャル、アスプロモンテと日本人に親しまれた外国人も多かった。

元東映、MLBの名物男で昨年物故したドン・ジマーもこの世代である。


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