いつも動静が気になるスラッガーがいる。ジェイソン・ジアンビだ。イチローが2001年にMLBデビューした年にMVPを争った選手であり、松井秀喜がニューヨーク・ヤンキース=NYYに入団した時はチームメイトだった。40歳になってまだ働き場所を求めて野球を続けている。



89年、高校時代にドラフト指名を受けるがこれを拒否。バルセロナ五輪の野球代表。このときは小久保裕紀らの日本に2度敗退して4位。92年のドラフトでオークランド・アスレチックス=OAKの2順目で入団。1順目にはNYYでチームメイトになるデレク・ジーターやジョニー・デーモンがいた。
最初のころは、バランスの良い中距離打者で、足は遅かったが二塁打を量産していた。それが、99年あたりを転機に本塁打が増える。恐らくはこの時期に筋肉増強剤を使用したのだろう。五輪代表時代もがっちりしていたが、ゴリラのようにたくましくなる。
世紀の変わり目あたりでは、MLB最強の打者だった。2000年MVP、2001年はイチローにMVPを譲ったが(イチロー289.0ポイント、ジアンビ281.0ポイント)、セイバーメトリクス的には圧倒的にジアンビが優位だった。とにかく引っ張り専門だが、打球が速い上に伸びる、典型的なパワーヒッターだった。
2002年に7年1億2000万ドルでNYYに。翌年松井秀喜が加入するが、この頃から数年のNYYは多士済々。テキサス・レンジャーズ=TEXからA-RODがやってくる。ボストン・レッドソックス=BOSから髭をそったデーモンがやってくる、アトランタ・ブレーブス=ATLからゲーリー・シェフィールドがやってくる、遅れてフィラデルフィア・フィリーズ=PHIからボビー・アブレイユがやってくる。2003年までだがアルフォンソ・ソリアーノもいた。ここに生え抜きでジーター、ホルへ・ポサダがいた。実力もさることながら、MLB史上もっとも人相の悪い打線が出現したのだ。松井秀喜はこの濃密な打線でときには4番を打ったのだ。ジアンビは打率こそ低くなったものの、勝負強い打撃で、松井とRBIイーターの座を争っていた。
彼の運命が変わったのは、2005年のことだった。ホセ・カンセコの筋肉増強剤に関する暴露本で、ジアンビなど有名選手の実名が出て、ジアンビはただ一人使用を認めたのだ。この年、ジアンビは前年の怪我から復帰してカムバック賞を取った。2006年も好成績だったが、以後は低迷。2008年にNYYは契約延長をせず、FAとなった。
NYYを出てからは成績も低迷、古巣のOAKでは故障の果てにFA、コロラド・ロッキーズ=COLとはマイナー契約から這い上がる形で1年ごとに命脈をつないでいる。年俸は全盛期の10分の1前後の100~150万ドル。もう40歳だし、引退すればいいと思うのだが、なぜか現役にこだわっている。
今季もマイナー契約から這い上がり、5/19のPHI戦では3本塁打を打っている。しかし、7/25を最後に故障者リスト=DL入り。10年前の最強打者も、このまま消えるのかもしれない。
松井秀喜よりもはるかに落差のある野球人生を送っているジアンビ。これもMLBの一つの現実なのだと思う。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓

89年、高校時代にドラフト指名を受けるがこれを拒否。バルセロナ五輪の野球代表。このときは小久保裕紀らの日本に2度敗退して4位。92年のドラフトでオークランド・アスレチックス=OAKの2順目で入団。1順目にはNYYでチームメイトになるデレク・ジーターやジョニー・デーモンがいた。
最初のころは、バランスの良い中距離打者で、足は遅かったが二塁打を量産していた。それが、99年あたりを転機に本塁打が増える。恐らくはこの時期に筋肉増強剤を使用したのだろう。五輪代表時代もがっちりしていたが、ゴリラのようにたくましくなる。
世紀の変わり目あたりでは、MLB最強の打者だった。2000年MVP、2001年はイチローにMVPを譲ったが(イチロー289.0ポイント、ジアンビ281.0ポイント)、セイバーメトリクス的には圧倒的にジアンビが優位だった。とにかく引っ張り専門だが、打球が速い上に伸びる、典型的なパワーヒッターだった。
2002年に7年1億2000万ドルでNYYに。翌年松井秀喜が加入するが、この頃から数年のNYYは多士済々。テキサス・レンジャーズ=TEXからA-RODがやってくる。ボストン・レッドソックス=BOSから髭をそったデーモンがやってくる、アトランタ・ブレーブス=ATLからゲーリー・シェフィールドがやってくる、遅れてフィラデルフィア・フィリーズ=PHIからボビー・アブレイユがやってくる。2003年までだがアルフォンソ・ソリアーノもいた。ここに生え抜きでジーター、ホルへ・ポサダがいた。実力もさることながら、MLB史上もっとも人相の悪い打線が出現したのだ。松井秀喜はこの濃密な打線でときには4番を打ったのだ。ジアンビは打率こそ低くなったものの、勝負強い打撃で、松井とRBIイーターの座を争っていた。
彼の運命が変わったのは、2005年のことだった。ホセ・カンセコの筋肉増強剤に関する暴露本で、ジアンビなど有名選手の実名が出て、ジアンビはただ一人使用を認めたのだ。この年、ジアンビは前年の怪我から復帰してカムバック賞を取った。2006年も好成績だったが、以後は低迷。2008年にNYYは契約延長をせず、FAとなった。
NYYを出てからは成績も低迷、古巣のOAKでは故障の果てにFA、コロラド・ロッキーズ=COLとはマイナー契約から這い上がる形で1年ごとに命脈をつないでいる。年俸は全盛期の10分の1前後の100~150万ドル。もう40歳だし、引退すればいいと思うのだが、なぜか現役にこだわっている。
今季もマイナー契約から這い上がり、5/19のPHI戦では3本塁打を打っている。しかし、7/25を最後に故障者リスト=DL入り。10年前の最強打者も、このまま消えるのかもしれない。
松井秀喜よりもはるかに落差のある野球人生を送っているジアンビ。これもMLBの一つの現実なのだと思う。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
コメント