まだ、結論を出すには早すぎるだろうが、昨日の松坂大輔の登板に失望した人は多いのではないだろうか。
オープン戦2試合の登板成績。
3月4日阪神戦

Matsuzaka-01


3回、打者14人、4被安打2与四球2奪三振自責点0。57球。

3月10日巨人戦

Matsuzaka-02


3回、打者15人、3被安打3与四球0奪三振自責点2。64球。

点を取られた、安打を打たれた、は今の時点で大きな問題ではない。6イニング中4イニングで四球をだしたのがつらい。
制球力がないのだ。
6回で121球。イニング当たりの球数は平均20球を超える。
黒田が4.1回を39球でまとめたことを引き合いに出しても意味がないかもしれないが、両者の仕上がりには雲泥の差があった。

トミー・ジョン手術以降、MLBでの松坂は、球を投げた後に、体が左側に残るようになった。手投げになっていた。ここ2回の登板は、MLB時代のままと言う印象だった。

元気なころの松坂は、マウンドで飛び跳ねている様な躍動感があった。
当時から制球は良くなかったが、肝心なときにはずばっと速球が決まったし、スライダーも打者をえぐったものだ。

今は一番良い球でも打者に易々と運ばれる印象がある。4シームは142km/hが最速。
昨年、一昨年あたりは、松坂はカーブで打ち気を逸らす投球を見せた。ここ2試合でも10球前後投げているが、打者は見逃している。今のところ有効とは言えない。

それ以上に、もう闘争心のようなものを感じないのがつらい。
松坂はA-RODにめっぽう強かった。対戦成績は26打数4安打1本塁打7奪三振。
最強打者に対して、スライダーでのけぞらせ、ずばっと内角を突き、ゴロに仕留めたものだ。
「打てる者なら打って見ろ」というふてぶてしさが、あった。MLBの大打者にも負けない大物感があったのだ。

年を取れば誰でも衰える。松坂も今年35歳になる。それはどうしようもないのかもしれないが、率直に言って松坂は「円熟」することができていないと思う。
MLBに適応できなかっただけではなく、自らの体力の衰えに正対して投球スタイルを変えることができなかったように思う。

マウンドでの「自信の無さ」にそれが表れている。

同世代の選手から目標にされた「松坂大輔」は戻ってこないのだろうか。まだ早いと思われるかもしれないが、嘆かずにはおれないという気持ちがした。
メンタル面で今、必要なことは「開き直り」だろう。
「これで終わっても悔いはない」という気持ちで、打者に向かってほしいと思う。

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