今年もいきった声のアナウンサーが、選手の名前を読み上げた。
私は生涯のただの1秒も、巨人ファンだった時期はないが、それでも澤村拓一と菅野智之の両右腕のそろい踏みを見たいと少し思った。それくらい鉄板だと思われたのだが。何と日本ハムが菅野を指名し、くじ引きに勝って交渉権を獲得した。マスコミは「強奪」と物騒なことを言っているが、別に違法でも何でもないにしても、昔なら考えられないことだ。これまでも巨人と指名1位が重複してくじで勝つ球団はあるにはあった。しかし、監督の甥っ子で、1年も前から巨人が指名を明言していたのだ。

今年のBIG3と昨年の澤村拓一、ハンカチ持ってるなどの大学時代の成績も載せる。

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菅野は、日本のスティーブン・ストラスバーグ、と言いたいような成績だ。小さなフォームからズバッと投げるところも少し似ている。日本ハムにしてみれば、ダルビッシュはいなくなりそうだし、新監督は入り婿みたいに控えめな男になりそうだし、アピールするものがほしいと思ったのだろう。

渡邉恒雄社主は何とおっしゃるのだろうか?読売新聞は江川事件のときのように「職業選択の自由」と憲法を振りまわすのだろうか?

そして何より、菅野智之は日本ハムに行くだろうか?祖父の原貢は「巨人でなけりゃ、アメリカへ行く手もある」とか言っていたが。

今年の首位打者長野は、巨人以外の指名を拒否して実業団ホンダで3年を過ごし、25歳で念願の巨人入りを果たしたが、菅野は、真似をしない方がいいと思う。2年後、伯父さんが巨人の監督である可能性は、あまりないと思うからだ。伯父さんを追い出した男の下で働くのは、気持ちが良いことではないだろう。

日本ハムはこの春から菅野一本で考えていたという。このチームは7位でソフトボールの捕手まで指名している。この絵を描いたのは誰なのだろう。

記者会見での菅野は、複雑な表情をしていたが「終わってほっとした」と話した。見苦しい顔はしていなかった。
今年の3本柱の一人、藤岡貴裕は「プロに行くのならどこでやっても同じ」とロッテ指名に前向きな姿勢を見せた。確かに、どこで野球をするかよりも、いつプロに入るかのほうが大事だと思う。野球選手の全盛期は短いからだ。そして、今のNPBは明らかにパの方がレベルが高い。斎藤佑樹もいるし(だからどうだというのだ)。

しかし、長生きはするもんだ。「球界の盟主さま」の御曹司を横取りするか?一昔前なら、ばばたれ猫のように怒られたはずだ(この表現、関西人にしかわからないと思いますが)。時代は変わった。軸足はセ界からパに移った、と思わざるを得ない。