続き。
しかしながら、張本はそういう観点でカズに引退勧告をしたわけではない。そもそも事実の認識が間違っている。

カズは年に数試合しか出ない控えだ。若い選手の機会を奪ってはいない。また、二部はプロ野球の二軍とは全く異なる。一緒くたにはできない。
そういうことも知らずに、一千数百万人もが視聴する番組でああいう発言をするのは無責任だとは思う。
川﨑宗則を「バットボーイ」と言うなど、張本の発言は、洒落にならない。3000本安打の威光かもしれないが、厳しいというより「ひどい」発言が多い。

ただ、TBSは喜んでいることだろう。最近は、私なども含め、多くの人々が日曜の朝、張本勲が何を言うかに注目している。視聴率的にもプラスだろう。その上、これは張本勲個人の発言だから、責任も発生しない。
言ってみれば、彼はテレビで「炎上商法」をやっているようなものだ。

スケールははるかに違うが、私などもネットで議論をすると「炎上商法」だと批判される。アクセスが増えることは、基本的にネットでは喜ばしいことだ。議論をふっかけることでアクセスは上がるのなら、私は「炎上商法」の謗りをおそれずそうしたいと思う。そうする必要があると言っても良い。
なぜなら私には、話したいこと、読んでもらいたいことがたくさんあるのだ、それを読んでもらうきっかけになるのなら「炎上商法」やむなし、とも思う。
前述の田中ねぃも含めて、多くのブロガーやコラムニストはそう思っているのではないか。

張本勲は、そうではない。そのどぎつい発言に惹かれてテレビを見ても、それ以上のことは何も語っていない。
短いコメントを求められるという番組の性格上、仕方のない部分もあるが、発言の根拠も希薄で、奥行きもないことがほとんどだ。
いわば飲み屋でクダを巻いているオヤジと同じレベルの発言で、張本は商売をしているのだと思う。

だから、張本勲の発言に反応するのはTBSと張本の思う壺だという見方もできる。どうせ大したことは言わないのだ。まさにから騒ぎである。



しかしながら、ネットリテラシーのない人々、未だに新聞やテレビを最大の情報源にしているお年寄りなどにとっては、張本の発言は「歯に衣着せぬ直言」に映じている可能性は高い。

実は張本のターゲット層は、こうしたデジタルデパイドな人々だ。これらの人々は、張本も発言を真に受けて、おかしな見方をするようになるかもしれない。それが世論の一部を形成しているというのではないかとも思える。

だとすれば、馬鹿馬鹿しいコメントであっても、張本勲の発言は看過せず、その都度文句を言うべきだろう。


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