それ見たことか!と言う気はない。しかし昨今の巨人の迷走ぶりは、ちょっと気味が悪いくらいだ。
箇条書きにまとめてみよう。

1. 2014年11月、正捕手阿部慎之助の一塁コンバートを決定
2. 若手捕手、小林誠司の正捕手への抜擢も内定
3. 2014年12月8日、ヤクルトの二番手捕手、相川亮二を獲得
4. 2月、キャンプでは阿部慎之助は一度も捕手の練習をせず
5. 4月2日、相川亮二が負傷
6. 阿部慎之助が自らの申し出により、捕手に復帰
7. 4月17日、阿部慎之助、肉離れで登録抹消
8. 小林誠司、再び先発出場

「こーじ苑」さんが指摘している通り、捕手を攻撃の要に置くことは、大きなリスクになりかねない。
その選手が負傷した時に、攻撃と守備の要を同時に失うことになるからだ。

阿部のコンバートはそのリスクを回避する意味もあった。
しかし、そのプランは、十分に検証されることなく不採用となり、元のプランに戻された。
阿部はその後、打撃好調に転じたからその選択は正解だったと思えたが、わずか2週間で負傷。キャンプで捕手の練習をしなかったこととの因果関係は不明だが、やはり急ごしらえでの復帰には無理があったと言えるのではないか。

巨人と言う車は、全く遊びがないステアリングでドライブしているように思える。右にハンドルを切ればかくっと右に曲がる。左に切れば音を立てて左に曲がる。乗員はそのたびに車内で頭を打ち、下手をすれば振り落とされる。
余裕が全くない。端から見ていると滑稽だが、ドライバーや乗員はたまったものではないだろう。

これは原辰徳監督だけに責任があるわけではない。「毎年優勝」を至上命令とされる中、目先の勝ち星を追い続けなければならない巨人と言うチームの宿命ではあろう。

私が一番気になるのは「打順」だ。
開幕以来の巨人の3,4,5番。

G345


3番は4人、4番は2人、5番は6人が務めている。その数の多さもさることながら、中軸を打つべきとは思えない選手が何人も混じっているのが気になるところだ。

亀井善行、橋本到、井端弘和あたりは全くのミスキャストだろう。少し調子がいいからと言って中軸を打たせるような打線では、選手は安心してプレーできないと思うのだが。

象徴的な選手が村田修一だ。
横浜時代は2度本塁打王に輝き、巨人でも中軸を打ってきたが、昨年は21本塁打56打点。256と不振。キャンプでも調子が上がらず2軍落ち、開幕直前に引き上げられたが、不振が続くと5番から6番に下げられ、8番に。少し打撃が戻ると7番に。
今の巨人は、打順を「調子の良い選手ランキング」だとおもっているように思える。
原監督にしてみれば、強打者村田を下位に落とすことで奮起を促しているのかもしれないが、下位と中軸では役割が違うのだ。村田につなぎの役割は期待できない。
そういう配置をすると、打線のつながりも無くなってしまう。
村田修一は中軸を打って何ぼの打者だ。不振であってもせめて1か月は使わないと結果が出ないと思うのだが。

ことほどさように、巨人は「明日無き野球」を続けている。若い選手を我慢して使ったり、不振の選手に十分なチャンスを与えることなく、常に「時価が高い選手」を並べようとしている。

阿部慎之助の負傷で、巨人は強打者や捕手の補強に走るかもしれない。
それはあまりよろしくないだろう。
ピンチをチャンスに転じたいと思うのなら、今いる選手を信じるしかないと思うのだが。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!




クラシックSTATS鑑賞もご覧ください。
1970年佐藤道郎、全登板成績【新人王&最優秀防御率】
広尾晃、3冊目の本が出ました。