一見、尾羽打ち枯らした浪人の様な写真が衝撃的な表紙。41歳になったイチローの人としての陰影がそのまま表れている。



当サイトの読者はすべからく購入すべきだろう。
中身については言及しないが、石田雄太さんのトップ記事、そして対談記事は本当に読みごたえがある。

私たち野球ファンは、この20年、イチロー・スズキと言う野球選手と長い旅をしてきた。
国内で次々と生み出していく凄い数字に快哉を叫び、海の向こうでもレコードブレーカーとしてアメリカのやつらを驚かせる彼に、誇らしさを感じてきた。

2011年を折り返し点として、私たちとイチローの旅は「帰路」に転じたと思えるが、それでも道のりは遠い。いや、帰るべき家はずっと向こうであってほしいと思っていた。

しかし、イチローはチームを変わる中で少しずつステイタスを下げ、飛行機が高度を下げるように着陸態勢に入っている。その静寂が、この本の特集にあらわされている。

冒頭、イチローがシーズン開幕に向けて5つのグローブを用意したというエピソードが泣かせる。
代打が多いイチローは15試合でまだ52イニングしか守備に就いていないのだ。
その用意周到ぶりに、侍の残影を見る。

通算得点がどうした、とかくだらないことを言うヒマがあったら、イチローをもっと見るべし。



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