多くの野球ファンは、このルールについて、一度は勉強したことがあるのではないだろうか。

【これでわかる!】サヨナラインフィールドフライをOBが徹底解説



無死、一死一二塁、または満塁で、打者が内野手の守備範囲に飛球を打ち上げた場合、審判はその飛球が捕球可能だと判断すれば「インフィールドフライ」を宣言し、打者に「バッターアウト」を宣する。

なぜそうするのか、そうしないとこのケースで野手が飛球を故意に落球すれば、走者に進塁義務が生じ、守備側は近い塁に送球することで余分なアウトを取ることができるからだ。

※Zakklyさんのご指摘もあったので、内容を一部改める。

最初の併殺は、このケースで行われたと言われているが、こうしたプレーは野球の興趣を殺ぐとして、ルールが新たに設けられた。

昨日の巨人、広島戦、9回裏 2-2の同点
広島は一死満塁 内野飛球が上がれば「インフィールドフライ」が宣せられるケース。

・代打小窪が本塁付近への飛球を打ち上げた
・三塁塁審丹波が「インフィールドフライ」を宣し、右手を高々と上げた
 ※この飛球がファウルになれば「インフィールドフライ」にはならない。
 ※この時点では打者小窪はアウトになっており、満塁の走者の進塁義務がなくなっている。
・これを三塁村田修一、一塁フランシスコは確認していない
・飛球は二人が“お見合い”して、真ん中に落ちる。
・フランシスコは本塁を踏んで、一塁に送球。
 ※フランシスコは、進塁義務がない三塁走者をアウトにするにはタッチが必要だった。
また、打者走者小窪はすでにアウトになっているので、一塁送球は意味がなかった。
・三塁走者野間が本塁を駆け抜ける。
・広島、緒方監督が「インフィールドフライ」が宣せられていたことを球審福家に確認。サヨナラ勝ちとなる。
記録的には打球を処理すべき野手と認定された三塁村田の失策がついた。

原辰徳監督は猛抗議をしたが、判定は覆らなかった。

抗議は恐らく、村田、フランシスコが「インフィールドフライ」の宣告を知らなかった、という点に絞られたと思う。

村田、フランシスコはこのルールを当然知っていた。しかし、主審が「インフィールドフライ」を宣しなかったので、打球を捕りに行き、他の走者をアウトにする処理を行おうとした。結果的に捕球に失敗した。このケースは故意落球ではないだろう。
「インフィールドフライ」が宣せられたかどうか認識できなかったフランシスコが行うべきだったプレーは、本塁を踏むだけでなく、三塁走者にタッチをして、最低限1つのアウトを確保してから、念のために一塁に送球することだっただろう。

審判側は、審判が1人でも「インフィールドフライ」の宣言をすれば、他の審判もそれに追随して「インフィールドフライ」をコールし、攻守双方の選手に知らしめなければならない。この部分で落ち度がなかったとは言えない。
球審福家が
「僕がもっとうまく選手に伝えていたらスムーズにいけた。もっと分かりやすくやっていれば…」
と反省の弁を口にしたのも首肯できる。

過去にこういうケースは、一度あったようだ。
サンスポ
1991年6月5日の大洋-広島戦(横浜)。同点で迎えた九回、大洋は一死満塁の好機。清水の打球は真上に飛び、球審は即座にインフィールドフライを宣告。打球は広島の捕手・達川の後ろに落下しワンバウンドで捕球後、本塁を踏み、一塁に送球。しかし三走の山崎が本塁を踏むと、球審がセーフのジェスチャー。併殺成立と思った達川は抗議したが、球審が説明。3-2で大洋がサヨナラ勝利をおさめた。

偶然にもスコアは同じ。この試合に、現広島監督の緒方孝市は、前田智徳の代打で途中出場している。
この試合に出た唯一の現役選手は谷繁元信。

巨人「赤っ恥」と書いた記事もあったが、ちょっと酷だと思う。

このプレー、野球を知らない人に説明するの、大変だろうなと思う。


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