MLBで見放され、NPBでも相手にされなかった外国人選手が、「お試し」的に独立リーグからピックアップされて活躍しているのを見ると、実力とは何なのだろうと思う。


ヤクルトがデニングを使って見ようと思ったのは、間違いなくカラバイヨの成功があったからだろう。
カラバイヨはかなり早い時期にMLBから見切りをつけられてNPBにやってきたが、ここでも目が出ず、四国、BCと渡り歩いた。

独立リーグでの実績は充分信頼がおけるとは言えないが、使えれば使って見ようという気持ちで、オリックスが復帰させたところ予想外の大活躍をしてブランコの穴を埋めた。ブランコは一旦復帰したがまた故障。カラバイヨは成績が落ちない限りオリックスのポイントゲッターを務めるだろう。

BCリーグ群馬時代に、アレックス・ラミレスのアドバイスを受けたことで打撃開眼したと言われる。確かにそういう面はあろうが、それだけではないだろう。もともとポテンシャルが無ければどんなアドバイスを貰っても活躍できるはずはない。
チャンスをもらって、たまたま好成績が残せたことで、さらなる可能性が開けてトントン拍子にサクセスストーリーが続いたということだと思う。
時宜さえ得れば、カラバイヨはMLBでも活躍するのではないか。

野球だけではないだろうが、カラバイヨの成功(今の所だが)を見ていると、実力とは何だろう、と思ってしまう。

Dokuritu


あれほど「実力本位」を謳っているMLBは、彼の可能性を見出せなかった。
彼だけでなく、毎年多くの選手がMLBから放出されるが、彼らの中には本当に実力不足の選手もいるだろうが、素質を見出されることなくお払い箱になった選手もたくさんいたはずである。

MLBは、「実力本位」というよりは「市場価本位」とでもいうべき状態になっているもではないかと思う。

実力もあるだろうがそれ以上に「トッププロスペクト」のラベルが貼られた選手には凄まじい高値がつく。スコット・ボラスのような相場師が現れて、市場価格を釣り上げていく。チームはこのマネーゲームに血道をあげる。
かくしてまだMLBで1試合もプレーしないうちからビリオネアになるような選手も出てくるにである。

彼らのかなりの部分が期待に違わず活躍しているのを見ると、フロントやアナリストの目は確かだと思うが、それでも期待はずれに終わる選手は必ずいる。
そして全くノーマークの選手の中にもトッププロスペクトに匹敵するような選手も必ずでてくるのだ。

さらに興味深いことは、MLBでは1,2年期待を裏切ったり、年を経て成績が下降線を描き始めた選手は、契約満了とともに二束三文の評価に落ちてしまうのだ。

過去の実績はもとより、その選手の現在のポテンシャルや、メンタル面なども考慮されることはほとんどない。
実力ではなく「市場価格」で選手は評価され、流通するのだ。
市場原理が全てを支配するアメリカらしいと思う。

思えばビリー・ビーンは、こうした「市場第一主義」の間隙をついて「マネーボール」を展開しているわけだ。

明日の大選手は、何も超エリート選手だけではない。草深い地方都市の独立リーガーの中にも、野球史に残る大選手がいる可能性は結構あるのだ。

本日から2日間、私は四国アイランドリーグplusの試合を久々に観戦する。そう思うと試合を見るのがますます楽しみになってくる。


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