10月26日にアップした「“シェア”という視点から本塁打王を考える」の続編である。ライフタイムの本塁打数を、プレーした期間のそのリーグの総本塁打数で割ってみた。つまり、ある打者が現役時代に打った本塁打数は、その時代の本塁打数の何%にあたるか。
この記録は、下積み時代の長かった選手や、力が衰えてからも長く現役を続けた選手に不利である。反対に外国人選手に有利だ。そのことを頭に入れて下の表をご覧いただきたい。NPBで200本塁打以上を記録した97選手のランキング。2011年シーズン終了時点。

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王貞治は22年で15年間本塁打王に輝いていた。5%超は断トツの数字である。ベスト10までには外国人が5人入っている。クラレンス・ジョーンズなどは覚えている人は少ないだろうが、南海、近鉄の4番だった。

日本人として王貞治に次ぐのは、意外なことに青田昇。戦中戦後を通じて5回本塁打王に輝いている。本塁打が出ない時代に傑出した成績を上げていた。松井秀喜は全盛期でMLBに移籍したことが大きい。小鶴誠も青田同様、本塁打が少ない時代の強打者。そして本塁打では王貞治の影にかくれがちな長嶋茂雄が9位に姿を現す。長嶋は新人の年に29本で本塁打王。王が台頭するまでは、最強の打者だったし、王が本塁打王を取り続けている間も大抵2位につけていたのだ。藤村富美男も11位に顔を出している。山内一弘、大下弘も上位につけている。9回も本塁打王に輝いた野村克也は、力が衰えてからも現役にこだわったために数字が低くなっている。これは51位の中西太も同様である。

現役では、アレックス・カブレラ、アレックス・ラミレスに続いて村田修一。FA移籍のうわさが流れている。この打者はまだ数字を向上させそうだ。中村剛也は9年目だがデビューから5年間で40本しか本塁打を打っていない。以後4年で167本。これからぐんぐん数字が上がりそうだ。

リーグ本塁打総数が1000本を超えた年は、パリーグが80、85、86、01,03年。セリーグが77年と04年。この時期の本塁打はインフレのようなもので、価値が低い。各打者のシェアも下がってしまう。反対にフルシーズンで総本塁打数が500本に達しなかった50年代、そして今年の本塁打は単純にいえば2倍の価値がある。

この数字も、本塁打というSTATSの別の側面を表しているという点で興味深いと思う。