デイリースポーツ
阪神が和田豊監督(53)と来季以降の契約を更新しない方針を固めた。24日午後、坂井信也オーナー(67)と南信男球団社長(60)が神戸市内で極秘会談を行い、和田監督の進退について話し合われたもようだ。首位ヤクルトとの差は5ゲームとなり、10年ぶりの優勝が絶望的となった夜、12年から4シーズン続いた和田体制に終止符が打たれることが決まった。シーズン終了を待って、新体制を模索する。

一般紙も含め、他紙も一斉に報じた。

これも阪神の伝統である「お家騒動」の一つなのかもしれない。

“新聞辞令”ではあるが監督の更迭や選手の引退の記事は、必ず球団関係者がリークしている。今のスポーツ紙が、球団が隠したがる重要情報をスクープすることはほとんどない。
正式決定の前に世間に周知したいと思う球団側が、意図的に漏らしたものであり、事実上の決定人事だ。

24日の時点で、阪神は直近10試合で3勝6敗1分、ヤクルトと接戦を演じていたが、ずるずる負けが込んで3位に転落した。目も当てられない失速ぶりではあった。
それにしてもなぜこのタイミングなのか。

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まだ阪神は、報道の時点でもポストシーズン進出の可能性が十分にあった。差が縮まったとはいえ、広島の上にいたし、2位の巨人とも1.5差だった。

ファンは、ここからでも日本一に向けて頑張ってくれると期待していたはずだ。
このタイミングで、指揮官の更迭を決めるのはどういう神経なのか。シーズンオフに発表すればよいではないか。

おそらく、球団は成績が下落したタイミングで、和田監督の契約更新をしないことをリークして、既定路線を敷きたいと思ったのではないか。次期監督人事などに動きたかったのだろう。
つまり球団側は、「今年はもう終わりや」と勝手に割り切って、次年度のことを考え始めたのだろう。
マートンの放出などの情報も漏れ聞こえてきた。チームは解体モードなのだ。

気落ちしたのか、阪神はその後、4位の広島との直接対決に1勝2敗、ゲーム差は1.5まで縮まった。
球団上層部が投げてしまっているのだから、チームの士気が上がるはずもない。

これはいかにも阪神らしい、ファンのことを考えない、浅はかな政策だと思う。

阪神はあと4試合全部勝てば、文句なしにクライマックスシリーズに進出することができるのだ。そこでハンデを乗り越えて頑張れば、日本一になる可能性もあるのだ。
ピンチから這い上がるのは、スポーツの醍醐味の一つだ。ここから「メークトラマ」が始まることを期待しているファンもたくさんいるはずだ。

阪神タイガースがなぜもめ事が多いかと言えば、野球とは無関係の経営陣が口が軽く、人事のことをすぐにメディアに話すからである。一部メディアと癒着しているからである。自分の権限をひけらかしたい小物経営者が多いのだろうが、浅はかなことである。野球、ファンを大事にしていないと言われても仕方がないだろう。

「ファンがあきらめていないのに、球団が投げてしまっている」これは明らかな背信行為だ。

和田豊監督は、チームと自らをあきらめることなく、必死で勝ちをもぎ取ってほしい。たとえ退任するにしても寂しく球場を去るのではなく、最後の意地を見せて惜しまれながら去ることを目指してほしい。チームを鼓舞し、ここからV字回復を目指してほしい。
がんばれ阪神タイガース!

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