セイバーメトリクスなどデータで野球を語るアナリストが何人か世の中に出てきた。理工系の人も多く、分析もユニークで常々刺激を受けている。
そんな中で「数字をして語らせる」第一人者が小野俊哉さんだ。スポーツアクセス社という企業を経営されているようだが、最近は個人としての活躍が目立つ。
最近刊は『プロ野球解説者の嘘』


首位打者と本塁打王がいた横浜が、なぜ最下位だったのか
イチローが活躍しているのにマリナーズはなぜ弱いのか。
ヤクルトの外国人選手はなぜ活躍するのか。
4割バッターは誕生するか
などの興味深いテーマに対し、徹底的に数字の裏付けをとって、証明していく。丹念にデータを拾い出し、そこに意味を与えていく。
読んでいただくに如くは無しだが、一つだけ紹介すると「首位打者と本塁打王がいた横浜が、なぜ最下位だったのか」。2008年、村田が本塁打王、内川が首位打者になったのに最下位に沈んだ横浜のオフェンス面について分析している。
オフェンス面での勝利の決め手は、中軸が打つことではなく、1、2番が中軸と連動することであり、2008年の横浜は1、2番の出塁率が.295に過ぎず、しかも盗塁も少なかった。このことが、得点の生産性を下げたという結論だ。
こういうテーマに対する答えはいろいろ浮かんでくる。「得点圏打率が低かった」「投手陣が弱かった」「打線がつながらなかった」。イメージだけで考えるとどれも正解だと思えるが、数字で捉えたときに原因は一点にしぼることができる。
小野さんは予断を交えず「数字に語らせる」ことで「目からうろこ」を落とさせている。「ヤクルトの外国人選手はなぜ活躍するのか」でも、私は目から大きなうろこを落とした。夜中だったので大きな音がして驚いたが。
私は、もともとプロ野球解説者に大きな期待はしていないので、それを「嘘」という気はない。しかしTV局やメディアまでもが同じレベルなのには失望している。この本は、イメージと実態が異なることを見事に証明している点で価値が高い。
まさにアナリストとはこういう仕事である。
ただ一点、不満を述べるならば、小野さんはNPBの記録とMLBの記録を一緒に扱っていること。数字としてみれば同等かもしれないが、リーグのレベルや野球の質の違いを考えれば分けてほしいと思う。
小野さんのこの本も面白いが、私的には「但し書き」付きのおすすめになる。


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
↓
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首位打者と本塁打王がいた横浜が、なぜ最下位だったのか
イチローが活躍しているのにマリナーズはなぜ弱いのか。
ヤクルトの外国人選手はなぜ活躍するのか。
4割バッターは誕生するか
などの興味深いテーマに対し、徹底的に数字の裏付けをとって、証明していく。丹念にデータを拾い出し、そこに意味を与えていく。
読んでいただくに如くは無しだが、一つだけ紹介すると「首位打者と本塁打王がいた横浜が、なぜ最下位だったのか」。2008年、村田が本塁打王、内川が首位打者になったのに最下位に沈んだ横浜のオフェンス面について分析している。
オフェンス面での勝利の決め手は、中軸が打つことではなく、1、2番が中軸と連動することであり、2008年の横浜は1、2番の出塁率が.295に過ぎず、しかも盗塁も少なかった。このことが、得点の生産性を下げたという結論だ。
こういうテーマに対する答えはいろいろ浮かんでくる。「得点圏打率が低かった」「投手陣が弱かった」「打線がつながらなかった」。イメージだけで考えるとどれも正解だと思えるが、数字で捉えたときに原因は一点にしぼることができる。
小野さんは予断を交えず「数字に語らせる」ことで「目からうろこ」を落とさせている。「ヤクルトの外国人選手はなぜ活躍するのか」でも、私は目から大きなうろこを落とした。夜中だったので大きな音がして驚いたが。
私は、もともとプロ野球解説者に大きな期待はしていないので、それを「嘘」という気はない。しかしTV局やメディアまでもが同じレベルなのには失望している。この本は、イメージと実態が異なることを見事に証明している点で価値が高い。
まさにアナリストとはこういう仕事である。
ただ一点、不満を述べるならば、小野さんはNPBの記録とMLBの記録を一緒に扱っていること。数字としてみれば同等かもしれないが、リーグのレベルや野球の質の違いを考えれば分けてほしいと思う。
小野さんのこの本も面白いが、私的には「但し書き」付きのおすすめになる。
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