どのチームとやっても「好勝負」というのは、わざわざ外国まで来て試合を観戦している分にはありがたいが、「侍ジャパン」は大丈夫なのか、とも思う。

ドミニカ共和国はここまで、韓国に1-10、アメリカに5-11で負けている。日本も圧勝するだろうと思っていたのだが。

立ち上がり、山田の二塁打、中村の右飛をタバレスが落として幸運な1点が入る。楽勝かと思えたが。

先発の武田翔太が、ドミニカの2番ディアス、3番ベテミットにやすやすと安打を打たれる。ベテミットはMLB7球団でユーティリティとしてプレーした選手。使い勝手がいいことから「スイスアーミーナイフ」と言われた選手だが、盛りはとっくに過ぎている。ラミレスも内野安打。


ミゲル・オリーボはマリナーズの正捕手だった。これを三ゴロ併殺に仕留める。
ドミニカは3回、4回にも好機を作る。
4回、中田翔は四球の打者を中前打で返す。得点機に中田に回るように試合が動いている。

ドミニカは負けてはいたが「いつでも取り返せる」という自信めいたものを持っている。
5回から上がった小川が小気味よい投球をするが、7回、エルナンデス(中日の選手とは別人)が二塁打、筒香はとれたと思ったがエンタイトルになる。9番ロドリゲスの当たりもバックネット裏からは筒香がとったように思えたが、ぎりぎりの距離の本塁打。
同点になる。


大いに盛り上がるドミニカ応援席。ダンスなんかしている。

8回、乱調気味のデヘススに付け込んで2四球。ここでまた中田。もうお約束だ。三塁線を受ける二塁打。2人が帰る。

最終回は松井。台湾では初登板。いきなりエルナンデスの当たりを安打にする。沢村拓一や大野の悪夢がよみがえるが、前の打席本塁打のロドリゲスを併殺にとって勝ち。

内野守備が浮足立っていて失策や判断ミスが多いことが気になる。投手の速球が苦も無くはじき返されることなどを見ると、今大会はこんな感じで行きそうだ。

明日のアメリカはメキシコに大勝して勢いがある。一つの山だろう。

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コメント
コメント一覧
面白い見方です。
もちろんテレビ越しなので、レンズの露出もあるのだろうとは思いますが、現地だとどんな感じだったんでしょう?
中米の選手との違いを感じました。データを基にしている訳でなく、ただ単に感じた雰囲気なのですが、初球に対する積極性が実のところ日本と全く違うと思います。
日本は強振しただけで、その姿勢を讃えられる。あちらは、完全に打とうとしている。と感じました。野球文化の違いではないかと考えています。
やっている事は同じに見えますが、根底が違う。そのほんのチョットの差が好勝負を演じるに至っているのでは。
岡島秀樹が渡米後の初登板で、アウトローの完璧なコースに投げたストレートを、ものの見事に本塁打されたことの意味をもっと各投手に考えてほしいと思いました。
また日本の投手はなまじコントロールがまとまっているだけに、コースを読まれるとヒットにされる確率が高くなってしまいます。
ではどうすればいいかというと、対策もMLB相手と同じ路線でいいと思います。つまり150km以上の速球を投げるか、2シームで左右に散らすか、スプリットで空振りを奪うか。
ダルビッシュくらいの落差があれば別ですが、スライダーやカーブはよほどコントロールしないと危険でしょうね。