阪神を退団した。NPBの他球団に移籍する可能性は望み薄だと言われている。
日本で活躍した外国人選手のやめ際は、いつもうら寂しいものだ。この洋式安打製造機の最後も、釈然としないものになりそうだ。

本人もそう思っていると思うが、この選手はMLBでも出世する可能性が大いにあった。
2003年のドラフト1巡目の補完、全体32番目というエリート。
打撃センスの良い中距離打者であり、クレバーで、研究熱心。内野、外野の違いはあるが、ノマー・ガルシアパーラのような活躍も期待できた。皮肉なことにそのノマーとともにカブスにトレードされたが。
しかし、伸び悩んでしまったためにMLBに見切りをつけ、2010年に阪神にやってきた。
1年目から214安打のNPB記録(当時)をマークする大活躍。
ベンチで相手投手について熱心にメモを取る姿が見られた。
MLBからNPBにやってきたことを「都落ち」とは思わず、ひたむきに、一生懸命努力する選手だったのだ。

チーメイトや球団とのいざこざも結構あった。
しかし、それは、彼が何事にも真面目に、ひたむきに取り組む選手だったからだ。
「異国のことだ」と適当に妥協することなく、真剣に意見を戦わせたからこそ、摩擦も生まれた。
例によってメディアは、少し不振になると「不良外人」と叩いた。
典型的なのが日刊ゲンダイだ
「打てなくなると途端に精神が乱れる。コーチと大ゲンカをしたり、帽子やバットを投げつけたり、審判に暴言を吐いたり(中略)普段の走塁でも、スパイクを立ててベースに滑り込むことが何度もあった。そういう選手はたとえ打率3割を打ったとしても、チーム全体で考えればマイナスの方が大きいよ」
ハッスルプレーもマートンがやれば「問題行動になる」という感じだ。
日本人選手がこの成績を残せば、スターだ、アイドルだとほめそやされただろうが、マートンは昨年首位打者を取ったのに、今年不振だと契約を打ち切られた。
もちろん公称4.6億、実際は6億と言われる年俸がネックだったのだろうが、それだけの活躍もしてきたのだ。
本来であれば、NPBの他球団でその姿を見たいと思うが、彼は希望年俸額を下げないだろう。だとすれば、NPBで活躍する目はなくなる。
彼にしてみれば、今の金額を大きく下げてまで契約を結ぶ筋合いもない。当然の金額としてその年俸を要求するだろう。プロ意識とはそういうものだ。
「俺を最低年俸にしてくれ」とあざとい要求をするチームメイトの西岡剛の幼児性と対照的だ。
マートンのような選手にこそ、オフに引退試合をすべきではないのか。ここ6年間、マートンには本当に楽しませてもらった。
こうした選手がファンに「さよなら」も言わずに去るのは、正しいこととは思えない。
はっきりいって、NPB球団には外国人差別がまだ存在する。
彼はファンにこういう言葉を残している。球史に残る名選手が一人、日本を去った。
「先日、阪神球団から2016年は契約をしないと正式に連絡がありました。この6年間、いつも応援してくれたファンの方々や、家族共々お世話になった神戸の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
みなさんのサポートがなければ、私はこの6年間の成績を残すことが出来なかったでしょう。
みなさんとお別れするのは寂しいですが、同時にこの先に待っている次なる挑戦も楽しみにしています。
みなさんの幸せをお祈りします。
イエス様がみなさんを愛されているといことを、どうぞ忘れないでくださいね」
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!
↓
2015年イ・デウン、全登板成績【9勝を上げAクラス入りに貢献



本人もそう思っていると思うが、この選手はMLBでも出世する可能性が大いにあった。
2003年のドラフト1巡目の補完、全体32番目というエリート。
打撃センスの良い中距離打者であり、クレバーで、研究熱心。内野、外野の違いはあるが、ノマー・ガルシアパーラのような活躍も期待できた。皮肉なことにそのノマーとともにカブスにトレードされたが。
しかし、伸び悩んでしまったためにMLBに見切りをつけ、2010年に阪神にやってきた。
1年目から214安打のNPB記録(当時)をマークする大活躍。
ベンチで相手投手について熱心にメモを取る姿が見られた。
MLBからNPBにやってきたことを「都落ち」とは思わず、ひたむきに、一生懸命努力する選手だったのだ。

チーメイトや球団とのいざこざも結構あった。
しかし、それは、彼が何事にも真面目に、ひたむきに取り組む選手だったからだ。
「異国のことだ」と適当に妥協することなく、真剣に意見を戦わせたからこそ、摩擦も生まれた。
例によってメディアは、少し不振になると「不良外人」と叩いた。
典型的なのが日刊ゲンダイだ
「打てなくなると途端に精神が乱れる。コーチと大ゲンカをしたり、帽子やバットを投げつけたり、審判に暴言を吐いたり(中略)普段の走塁でも、スパイクを立ててベースに滑り込むことが何度もあった。そういう選手はたとえ打率3割を打ったとしても、チーム全体で考えればマイナスの方が大きいよ」
ハッスルプレーもマートンがやれば「問題行動になる」という感じだ。
日本人選手がこの成績を残せば、スターだ、アイドルだとほめそやされただろうが、マートンは昨年首位打者を取ったのに、今年不振だと契約を打ち切られた。
もちろん公称4.6億、実際は6億と言われる年俸がネックだったのだろうが、それだけの活躍もしてきたのだ。
本来であれば、NPBの他球団でその姿を見たいと思うが、彼は希望年俸額を下げないだろう。だとすれば、NPBで活躍する目はなくなる。
彼にしてみれば、今の金額を大きく下げてまで契約を結ぶ筋合いもない。当然の金額としてその年俸を要求するだろう。プロ意識とはそういうものだ。
「俺を最低年俸にしてくれ」とあざとい要求をするチームメイトの西岡剛の幼児性と対照的だ。
マートンのような選手にこそ、オフに引退試合をすべきではないのか。ここ6年間、マートンには本当に楽しませてもらった。
こうした選手がファンに「さよなら」も言わずに去るのは、正しいこととは思えない。
はっきりいって、NPB球団には外国人差別がまだ存在する。
彼はファンにこういう言葉を残している。球史に残る名選手が一人、日本を去った。
「先日、阪神球団から2016年は契約をしないと正式に連絡がありました。この6年間、いつも応援してくれたファンの方々や、家族共々お世話になった神戸の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
みなさんのサポートがなければ、私はこの6年間の成績を残すことが出来なかったでしょう。
みなさんとお別れするのは寂しいですが、同時にこの先に待っている次なる挑戦も楽しみにしています。
みなさんの幸せをお祈りします。
イエス様がみなさんを愛されているといことを、どうぞ忘れないでくださいね」
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2015年イ・デウン、全登板成績【9勝を上げAクラス入りに貢献
コメント
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2010年、赤星が引退した際、
「そうそう簡単には埋まらないだろう」と
皆が考えていたところに、救世主の如く現れ、
赤星と同等かそれ以上の大活躍を見せてくれたマートン。
1阪神ファンとして、1野球ファンとして、
「ありがとう」と言いたいです。
むしろ、金本監督の下では、「やらない」方が
彼の為には良いのでは?と感じています。
そういう点で、良き引き際ではないでしょうか。
今後の彼の活躍を心より祈念します。
ありがとう、マートン!
マートン、さようなら!
阪神ファンに愛された選手でしたが、中距離打者で守備範囲も狭いことを考えると、本拠地の甲子園は彼に不向きな球場でした。ヤクルトや横浜、今年から球場を狭くしたソフトバンクあたりに入団していれば、また違った球歴を歩んだのだろうと想像します。
ともあれ、マートンの退団と首脳陣の大幅な入れ替えをもって、阪神の一時代が終わったのだなあ、と感慨を深くします。僕は常々、阪神は本拠地の広さを活かしてガチガチにディフェンシブな野球(落合中日のような)をやるべきだと主張してきました。願わくば金本新監督がそういった選手起用をしてくれれば良いのですが。
1985年の奇跡が忘れられないのかも知れませんが、あの本拠地で「打のチーム」を作ろうという不毛かつ無益な試みが、マートン退団とともに終焉してくれることを望みます。
むしろ人種差別をしていたのはマートンの方だったという可能性もあると思います。
周囲を日本人に囲まれて1人でプレーをしてきた外国人を「人種差別」とは、酷薄にもほどがある。相手の身になって考えてはいかがでしょうか。
どんな選手でも功罪両面がありますが、マートンは本当によくやったと思います。
冷静な評価は当然あるべきですが、外国人選手が帰っていくときの、日本人の非情さはいつも気になって仕方がありません。
なぜ、ポジティブな評価が先立たないのでしょうか。劣等感の裏返しではないかと思ったりします。
今江選手が抜ける可能性のあるロッテあたりは
獲得もありかなと思いますが、やはり年俸がネックなのでしょうか。
せめて単年3億前後であれば手を挙げそうです。年齢を考えても6億は高過ぎの気がします。
ですがMLBで活躍出来なかった選手に何億も出すより、
よっぽど計算出来てリスクの低い投資だと思います。
僕は単純に成績と年俸を天秤にかけたコストパフォーマンスを重視しているだけです。彼らの年俸の一部は野球ファンが落としたお金から出ているわけですから、ステークホルダーの端くれとしてコスパに注視するのは当然です。
マートンはチーム内で鳥谷に次ぐ2番手の年俸を貰っていました。それだけ求められるレベルは高いわけです。
いうまでもなく安打生産能力はNPB最高レベルで、長期にわたって高水準で安定した成績を残しました。わずか6年間で1020安打という実績は、どれだけ褒めても褒めすぎということはないでしょう。
しかし長打力は、6年間で77本塁打。平均すると13本塁打/年程度の成績です。強打が求められる左翼、しかも高給の外国人でこの数字は微妙としか言えません。また四球は6年間でわずか208。出塁率は通算で.310、通算OPSは.789です。
今年に限るとOPSが.697で、規定に達した外国人11人中で10位でした。
同時期に活躍した外国人選手と比較すると、アーロム・バルディリスが通算OPS.764で年俸7500万円。左翼と三塁の守備負担を勘案すると、バルと同水準〜1億円くらいの年俸であれば、マートンも十分評価に値すると思います。
マートンは過大評価ではありましたが、その責は本人に帰するものではありません。打率を重視する旧来の評価指標から、気前よく給料を与えてしまった阪神フロントの責任です。
ブラゼル(そして今年でいえばルナ)のケースもほぼ同様だと思いますが、それだけに、来年の夏ごろ、どこかの球団でひょっこり見かける可能性もあるのではないでしょうか。
NPBの球団は、彼らが日本で得ていた高給をアメリカを含む他の国で得られないことを知っています。彼らにはまことに気の毒ですが、日本を一旦去ることになった時点ですべてがチャラになるのです。
来季の途中で打線のテコ入れを図ろうとするチームが、(彼の実績に比して)格安で買い叩くのがオチでしょうか。日本での実績は十分で、適応にも時間がかからないでしょうしね。
MLBでもNPBでもこうしたタックルが禁止になったことは歓迎すべきことですが、マートンのような選手を反面教師としてこのようなルールができたのだとしたら、その意味では「ありがとう、そしてさようなら」に言いたいです
↑ソースもなく差別だとか言ってるお前がいうなってやつだなこれ
差別と言うのは「状態」であって、ソースが「必要な事実関係」ではありません。それを理解しないとだめですよ。