サンスポ
広島が、ポスティングシステム(入札制度)での米大リーグ挑戦を希望している前田健太投手(27)について、挑戦を認める方向で調整していることが29日、分かった。
これは特ダネではない。球団承認のもとに幹部がリークしたものだ。もちろん、フライングの可能性もあるが、確度は高い。

マエケンの意志が非常に強いこと、そして今季の成績(最多勝、沢村賞)に鑑みて、了承することになるのではないか。
その背景には「年俸」の問題があったと思われる。

ここ3年の広島の年俸50傑、年俸総額、そして上位10人の年俸が総額に占める割合。

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前田健太の年俸は年々上昇していたが、2015年はここに黒田博樹が加わった。
年俸総額は2年前から30%上昇。
また上位10人の年俸が総額に占める割合は、2013年の47%から53.5%に上昇した。

今季、前田、黒田を上回る投球内容だったジョンソンは7560万円から125万ドル、1.5億円で契約を更新している。
マエケンが残留すれば4億円に手がかかる可能性がある。しかも引き留めるためには複数年契約を提示する必要が生じるかもしれない。
これで黒田が現役を続行すれば、3人の投手だけで9.5億円、今季の7.75億円から1.75億円の上積みになる。
外国人の内シアーホルツ、グスマン、ヒースは放出したが、エルドレッドは残留。その代りの新外国人を2人獲得するとみられる。
野手で年俸が大幅に上がる選手はいないにしても、年俸総額は28億円前後になりそうである。

親会社のない広島としては、これ以上の年俸増加は非常に厳しい。

確かに「カープ女子」ブームで、観客は2014年の190.4万人から211.0万人と10.8%増加している。
その分興行収益は上がっている。
しかしながら、観客動員に伴ってマーケティング、広告、試合運営などの経費も増加する。
おそらく現場は積極的に先行投資を行ったはずだから、利益率はむしろ下がったのではないか。
どんなビジネスでもそうだが、売り上げ増を狙った当初は利益は下がる。高い水準を維持した2年目以降に収益構造は改善される。

おそらく、広島東洋カープは経済的に苦しい。

ここでマエケンを残留されるのと、ポスティングで米に売るのとでは、上下24億円の差が出てくる。
これは、ほぼ広島の年俸総額に匹敵する額なのだ。
さらに2年後に海外FAで行くことを考えると30億円近い差が生じる。

戦力ダウンは間違いないし、黒田も引退すれば、広島は翌年以降の興行に大きな影響が出るが、背に腹は代えられぬというところではないか。

広島が得たポスティングフィーをそのまま補強に使うとは思えない。内部留保もするとは思う。

豊浦彰太郎さんの言う通り、黒田の去就は広島の戦力、そして財政に大いに影響するが、いずれにせよ広島には、マエケンを送り出すしか選択肢がないのではないか。

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