昨日、各球団が来季も引き続き契約する権利を持つ保留選手名簿と、そこから名前が外れた自由契約選手が発表された。目新しいものはないが、ある種の感慨を抱く。

130人の顔ぶれ

JIYUKEIYAKU


この顔ぶれは、厳密にはクビではなく他球団とも交渉ができる身分になっただけである。
文字通り自由に契約できる身分、MLBで言うFAに近い。
しかし個別にみると実質的な「クビ」もあれば、年俸で折り合わなかったり、MLBなどに挑戦する意向があるために、保留選手名簿に登載することをあきらめた選手もいる。

ソフトバンクの松中信彦は前者、李大浩は後者だ。
松中は戦力外を通告され、自由契約となった。李大浩は球団が契約を結ぼうとしたがMLBへの挑戦を申し出たため自由契約となった。
松田宣浩もMLB挑戦を申し出たが、彼は海外FA権の行使を宣言したため、このリストには載っていない。

また、外国人選手の中には、失格の烙印を押された選手もいれば、他球団が獲得しそうな選手もいる。
最近はMLBのウィンターミーティングにNPB球団も行くようになった。新外国人選手の獲得のためだ。
この結果いかんで、自由契約状態の選手へのオファーがあったり、なかったりする。
自由契約後、引退を表明した選手も多い。

11月30日には任意引退選手23人が発表された。
これは選手が自分の意志で引退を申し出たものだ。任意引退になると他球団やKBO、CPBL、MLBの球団と入団交渉ができなくなる。現役復帰は、球団の承認がない限り、元いた球団からすることになる。
自由契約になった選手が、任意引退に切り替わることはない。

ninintai


それなりに実績を残した選手が名を連ねている。多くは、球団内にポストを得ている。人引退できる選手は限られている。
気になるのは、谷繁元信が任意引退ではなく、自由契約だったこと。来季、監督で成績不振だったときは、他球団への移籍も考えているのだろうか。

いつもの年は「クビ」は、この2種類だけだが、今季はこれに加え、失格選手が出た。

sikkaku


野球とばく事件で失格になったのだ。彼らは任意引退選手と同様、他球団に移籍できない。独立リーグや社会人野球にもいけない。
任意引退と異なるのは、球界復帰には、球団ではなくコミッショナーの判断がなければ、身分回復ができないことだ。
非常に厳しい処分と言えよう。

球団別の選手数

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巨人は任意引退選手が多い。球団で人材を抱え込むことが多いのだ。球団の職員数は公表されていないが、巨人が圧倒的に多いはずだ。

全部で166人の選手がクビになった。この中から再び契約する選手も多いが、100人近くは球界を去るだろう。
こうしてあいた穴に、ドラフト入団や新外国人など新しい選手が入ってくるのだ。


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