“有名人”がならんでいるが、期待通り働いた選手は少なかった。投手に寄りかかった優勝だった。
ロサンゼルス・ドジャース 92勝70敗 ナ・リーグ西地区優勝
2014年と2015年の比較。ベージュは移籍、ブルーは新加入。グレーはMLB初昇格。文字のえんじ色は規定打席以上。

韋駄天ディー・ゴードンをマーリンズに、ハンリー・ラミレスをレッドソックスに、チームの顔だった外野手マット・ケンプをパドレスに出した。
特にゴードンの放出は全く理解に苦しむところ。機動力が激減した。
代わりにパドレスから強打の捕手グランダル、エンゼルスから二塁にケンドリック、フィリーズから遊撃ロリンズを獲得。
グランダルは守備面での懸念があったが、それほど大きな破たんはなかった。エリスよりも打撃で貢献。
しかし、ケンドリック、ロリンズの新二遊間は攻撃面でも守備面でも平凡。入れ替えた意味が全くなかった。
遊撃は、コーリー・シーが―という楽しみな新人が上がってきつつある。
カール・クロフォードは故障がち。不良債権化が顕著になった。プイグも故障でまともに働けず。
世代交代は進んだ。
三塁をベテランのウリーベから奪ったターナーは予想外の活躍。
中堅は、故障がちのイーシアから荒っぽい打撃のジョック・ペダーソンがポジションを奪った。
大黒柱、エイドリアン・ゴンザレスは迫力こそなくなったが堅実な働きだった。
チーム打率は2位から10位に落ちた。本塁打こそ1位だったが、荒っぽい打線になりつつある。
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これが日本なら、過去の実績からイーシアを中堅で固定し、ペダーソンに便利屋をやらせていた球団もあったことでしょう。でも、まだ若くて経験の少ない選手に複数のポジションをやらせると、打席での集中力が削がれるリスクがあります。ユーティリティは競争に敗れた中堅以降の選手がやるべきで、若手は守備位置を固定してじっくり育てるのが、長期的に見てチームのプラスになるはずです。
そして、ドジャースが典型的であるように、メジャーでは打率を重視しないトレンドの高まりを感じます。投手の球速があがり変化球も高度化する中で、打率と長打力を併せ持つ打者は極めて少数になりつつあります。そこでどちらかを選ぶなら、長打を選ぶチームが増えているのではないかと。
いまは中継ぎ投手も強力なので、ランナーを溜めての連打によるビッグイニングが期待しにくい。それならば、出塁率のいい1・2番と、長打に特化した4〜8番を揃えて、長打による得点を期待するのが現実的なのでしょう。打率と長打力を併せ持つのは3番打者だけでいい、というチームが増えています。
近年では、日本とアメリカの打者観がどんどん離れているように感じます。
確かに投高打低が日本より進むMLBでは合理的な考え方でしょう
一方で日本では相変わらず「四球を選ばない・単打ばかり」でも高打率の選手が重宝されます
やはり根底には一発勝負が求められる甲子園で育った選手と、長いリーグ戦で効率的に勝ちを拾っていく考えの差でしょうか
非常に興味深い問題です
>メジャーでは打率を重視しないトレンドの高まりを感じます
ロイヤルズのような、長打や四球に頼らないヒット中心主義のチームが、ワールドチャンピオンになったことによって、そういった傾向が変わっていくかもしれません。近年ワールドチャンピオンなっている、カージナルスやジャイアンツも、チームの本塁打ランキングではかなり下のほうで長打には頼っていません。賢いチームは長打や四球が過大評価されすぎていることにとっくに気づいているでしょう。特に、短期決戦においてはホームラン頼みの打線は機能しにくいように思います。
>一方で日本では相変わらず「四球を選ばない・単打ばかり」でも高打率の選手が重宝されます
mlbでは今までに低打率のホームランバッタータイプが過大評価されてきただけです。投高打低が進み、投手の奪三振率が上昇している現在のmlbの中で、ロイヤルズのような積極的にバットを振っていき、四球と三振の割合を減らし、インプレーの割合を高めて高打率を維持する打線がこれからのトレンドになっていくと思います。
ゴードン放出は守備を改善するためでしょう。もっとも、今年のゴードンの守備の指標はかなりよかったですが。
あの走塁を犠牲にしてまで守備を補強するのは考えられません。
ゴードン1人の放出だけを見ても意味が分からないと思います。フリードマンはいかに短期決戦を勝ち抜くのかということを一番に考えてチーム作りをしたのだと思われます。短期決戦ではペナントに比べて、より大事なファクターは防御力になります。
今シーズン前に放出した選手の 2014のDRS
ゴードン-4、ハンリー-9、ケンプ-23
獲得した選手
ケンドリック+7、ロリンズ+4
これを見れば明らかのように守備力強化のためにゴードンを放出したのです。
結果論ですが、ゴードンはGGを取りましたので、明らかにこの判断は間違っていたということでしょう。
DRSだけで選手を評価するのも、盗塁の価値を全く無視するのも異様ですね。
DRSで動くのは年間数得点分だと思いますが、オフェンスでははるかに大きな数字が動きます。
ゴードン放出を失敗とするのは、本当にただの結果論です。結果はともかく、ゴードンを放出した思考プロセスそのものは間違いではありません。
誰もDRSだけで選手を評価していませんが。盗塁の価値を無視しているわけでもありません。短期決戦を見据えてより守備的な布陣を目指したということいっているだけです。
ディー・ゴードンを出したのは、何らかのトラブルがあったのかもしれません。162試合を見据えてチーム編成をしないことはあり得ないと思います。
WARで見れば入ってきた選手と出ていった選手の落差は大きすぎます。
チームの得失点差が+150以上がポストーシズン進出の目安となります。ドジャースはもともとの戦力でもおそらくクリアできる数字です。同じ得失点差が+150であっても
チームA 得点+800 失点-650
チームB 得点+750 失点-600
であれば、チームBのほうが短期決戦において強さを発揮する可能性が高いことは統計的にも明らかになっています。ドジャースはより守りに重きを置いたチーム作りをしたということです。162試合を見据えていないわけではありません。
逆に本塁打と四球が多いからといって、「アダム・ダンやマーク・レイノルズは最高の選手だ!」などと言うのは余程のバカだけでしょう。ダンは12年に41本塁打105四球でしたがWARはたった1.4、13年に至っては30本塁打76四球でWAR0.0ですからね。レイノルズも10年に32本塁打83四球ですがWARは僅か0.4です。
要するに総合力が大事ということですね。当たり前ですが。
おっしゃることはよく理解できないです。ゴードンがチームにシーズンを通して守備で与える損失は最大でも5点程度でしょう。
50点はトータルでということでしょうが、その割に守備力が良い選手を優先的に補強しているようには思えません。
おそらく、チームは二塁手としては、ケンドリック(2014年WAR5.3)が、ゴードン(2014年2.3)よりメリットがあると評価したのではないかと思います。
先ほどあげたチームAチームBの数字はドジャースの数字ではなく、例として出したのであり、ポストシーズンを考えて、同じ得失点差でも、より守備力を重視した陣容を揃えたということを言いたいのです。もちろんほかの数字も見ていると思いますが、ゴードンを放出したのは一番は守備力を強化するためです。先ほども示しましたが、
out
DRS ゴードン-4、ハンリー-9、ケンプ-23
in
DRS ケンドリック+7、ロリンズ+4
これを見ても、チームの戦略として、守備力強化にフォーカスしたのは明らかです。ドジャースのデプスチャートを見てもほぼすべてのDRSの値が+を示しています。
ピンときませんが、そういうものなのでしょうか。
DRSは得点換算の数値なので、せいぜい10点くらいしか動きません。
選手の獲得の時には総合的なWARで考えるべきなのでは。
LADがそういう方針で選手を補強したという記事は知っていますが、ゴードンの可能性を考えれば釈然としない気がします。
先ほど言いましたが、DRSの値だけを見てドジャースが補強したと言っているわけではありません。チームの総合力を保ちながら、短期決戦を見据え、より守備力の高いチームにするために、守備指標のよくないゴードンを放出したのでしょう。今年のゴードンの守備はよかったですが、それをシーズン前の時点で予測するのは、難しいですし、ゴードン放出は、考え方としてはおかしいものではないです。
まともなGMはWARという指標を使ってはいないのではないでしょうか?今の時点では欠陥が多く、完成度低いです。
>長いレギュラーシーズンではOPSが高いバッターを揃えればいいですが
それは違います。
2010年代に入って、ホームランと得点の関係性は急速に薄れてきています。ホームランの質が低下している現代において、ホームランの得点を得るという手法は衰退しはじめています。
ホームランに過度に依存しないチーム(ロイヤルズ、ジャイアンツ)が勝ったのが2014年と2015年です。ちなみに2014年にジャイアンツにNLCSでジャイアンツに敗れたカージナルスもホームランに過度に依存しない打線です。
また、チーム単位で見れば、四球の数はチームの総得点には関係なく、ほぼ一定の割合で発生しています。チームという視点で見るとき、出塁率を決めるのは、四球数ではなく、打率です。
チームでの四球数や長打を無理やり増やして、OPSを上げたところでチームの総得点は変わらないでしょう。去年まで、マドン監督が指揮していたレイズでは、OPS的な打線を組んでいましたが、毎年得点力不足に悩まされていました。OPSというデタラメな数字を過大評価するのはやめたほうがよいです。
どれだけ知識がおありなのか知りませんが、WARもOPSも意味がないというのは、極論か独善のように思えます。
誰かがそういっているのかもしれませんが、偏った見方ではないでしょうか。
>プレイオフはサンプルサイズが小さいので確率的に効率の悪いとされる策が当たるときもはずれるときもあるだけで短期決戦に強いチームとレギュラーシーズンに強いチームは特に違うわけではないと思います。
短期決戦では運の要素も強いですが、短期決戦に強いチームや弱いチームが存在するのは決して運だけではないと思います。ペナントを勝つためには、セイバーメトリクス的な大局的な視点を持つことが大事ですが、短期決戦においてはスモールな一つ一つのプレーが重要になり、特に、守備や走塁、監督の采配も大切になってきます。守備や走塁が良かったり、細かいプレーが出来る選手の多いチームであるロイヤルズやジャイアンツ、カージナルスが短期決戦で強いのは決して偶然ではありません。アスレッチクスのような、統計的な手法を用いて、マクロな視点でチーム作りをしているチームが、よりミクロな視点が必要となる短期決戦で、勝てないのも偶然ではないでしょう。
同意します。
こういう短期決戦に強いチームは組織として細かい野球を徹底していますよね。Cardinal wayが象徴的です。
WARやOPSがどういう指標かちゃんと分かっていれば、これらの指標だけを見て打線を組んだり、チーム作りをしたりしないでしょう。ビリービーンはWARの高いドナルドソンをあっさり放出したことからも分かる通り、WARを全く信じていないのでしょう。WARやOPSだけで選手の価値を判断したりするほうがよっぽど偏った見方だと思いますが。
私は頭が悪くて、セイバーメトリクスは部分的にしか理解できません。理解した部分だけでブログを書いています、お恥ずかしいですが。ただ、野球ファンとしてはそれで楽しいのかなと思っています。
どういう価値判断で選手を選んでいるのか、これからも教えてください。