後にプロでも活躍する津野、中山裕という好投手を擁する強豪、高知商との試合で清原和博は完全覚醒する(この言葉、あかんな)。桑田は打ち込まれて救援を仰いだ。
KK-1983-04


高知商の先発は津野浩(83年D3、日本ハム、広島、中日、ロッテ、53勝71敗0S)。
清原は1回、二塁打で先制点を叩きだす。二回は住田、池部の連続二塁打、三回には加藤、清原、池部、桑田の二塁打で3点。6回で8-0、勝負あったかと思われたが。
ここから桑田が崩れる。
1回に「どの打者の時かは忘れた(本人談)」が右手の指をマウンドに突っ込んで、突き指をし、力が入らなくなっていた。
5回表、高知商は6安打で5点を返して桑田をKO、6回には前の試合で簑島高の吉井理人から満塁本塁打を打っていた津野は、二番手の左腕東森修から2ラン本塁打。PLはエース藤本を繰り出すが、この回に4点が入り、1点差に迫った。

高知商は、6回1死から桑田、清原と同級生の中山裕章(85年D1、大洋、中日、51勝71敗62S)が登板、1安打とPLを抑え込む。

しかしここから試合は動かず、PLはかろうじて逃げ込んだ。

清原は三塁打1本、二塁打2本、3打点の大当たり。

桑田は翌日の池田高戦への登板が危ぶまれたが、試合後のインタビューでは「池田相手は投げがいがあります。結果はどうなっても力を出し切るつもり」と意欲を示した。

東森修はのち三菱自動車水島、藤本耕は日本生命。

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