今年からアメリカ、ピオリアで一次キャンプを張っている日本ハムのニュースはまさに大谷翔平一色になっている。
メディアの報道の見出し。

大谷翔平が米国デビュー メジャースカウトが「破格の見積もり」
ヤンキースが大谷翔平に大きな期待 獲得に備え300億円を用意か
米紙記者が語る 大谷翔平の実力はMLB全てのスター候補より上
「地球最高の有望株の1人」 大谷翔平が米メディアから絶賛
大谷翔平は打者でもメジャー級? 投手だけはもったいないと絶賛さ
大谷翔平の年俸は25~34億?カーショーとの比較で考える値札。
【日本ハム】衝撃の米デビュー、大谷に27球団100人がくぎ付け


この調子でいけば、大谷は今年中にMLBのオールスターに出て、来年には野球殿堂入りするのではないかと思う。

ニュースには“鉱脈”がある。このネタで書けば、注目度が上がる。アクセスが伸びる。というものだ。大きなものであれば、しばらく「そのネタで食える」。
今で言えば「清原和博」がそうであり、その派生の「野村貴仁」もそうだ。
「大谷翔平」は「イチロー」と並ぶ「アメリカ発」の良質の鉱脈になっている。

マスコミに比べれば物の数ならぬ当サイトでも「鉱脈」は強く意識している。清原和博について書くのは、以前からの問題意識があるからだが、それだけではない。アクセスが上がるからだ。

しかしながら、コンテンツを作る側としては、どんな「鉱脈」でもひとところにとどまらず、掘り進んでいきたいと思う。同じ話ではなく、議論を深めたり、多方向から考えたり、周辺を掘ったりして、多面的で、深まりのあるものにすべきだと思っている。言い方を変えれば常に必然性のあるものにしたいと思うのだ。
清原の件で言えば、「事件」「背景」「歴史的意味」「解決策」みたいな感じで広げていこうという意識はある。

その観点でアメリカの大谷の報道を見て思うのは「なんと芸がない」ということだ。
これらの報道は、「アメリカで外国人が大谷をほめそやした」という一点から一つも前に進んでいない。
「絶賛」「大きな期待」「全てのスター候補より上」しまいには「地球最高の有望株の1人」。
確かに向こうの関係者がそういったのだろうが、それは、日本の記者がそういってもらいたいことを察したリップサービスだ。

大谷翔平は抜群の逸材なのは間違いないが、MLBには大谷級のプロスペクトはたくさんいる。彼はその中の一人に過ぎない。そこまで大層なことはない。

その上に、今、どんなにほめそやしても、大谷はMLBでプレーすることはない。張本勲も言ったように「MLBに行くことは止められない」にしても、少なくとも2年は先の話だろう。
大谷をいくらほめそやしても「その先はない」のだ。
このネタで行くなら、鉱脈はもっと違う方面に広げないと仕方がないのだ。

メディアは「伝えるべきものを伝える」のではなく「お客が喜ぶものを伝える」ものになって久しい。
現地記者には、デスクから「大谷をほめている情報を送れ」という指令が入るのだろう。
確かにアクセスは上がるのだろうが、あほみたいである。
あまりにも大袈裟な報道は、メディアそのものの評判を損なう。信用がなくなる。

大谷の話で言えば「向こうでも大評判」の次に「問題点」とか「こういう可能性も」とか「どう攻略するか」とか、いろいろ広げてこそプロだと思うのだが。

JPN


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!


好評発売中