不安が残る　阪神タイガース投手陣｜2016NPBプレビュー : 野球の記録で話したい

抑えの呉　昇桓がいなくなったが、戦力的にはむしろ向上したと言ってよいだろう。ただクローザーが見当たらない。先発にも不安が残る。

育成選手を除く投手の退団、戦力外は、以下の通り。

　藤原正典
　加藤康介　BC福島
　呉　昇桓　カーディナルス
　玉置　隆
　一二三慎太　育成に
　渡辺　亮　引退
　サンティアゴ

呉昇桓は、セーブこそ稼いでいたがそれほど精度のあるクローザーではなかった。少し早いが、見切ったのは正解だったかもしれない。
そのかわりに救援投手として3人が入る。

マテオとドリスは甲乙つけがたい。
阪神新外国人、どっちがクローザーに「適」か？｜2015NPB

抜群ではないが、中継ぎで使えるかもしれない。

それよりも中日からFAで移った高橋聡は気分も変わり、いい働きをするかもしれない。

阪神のセットアッパー陣はアラフォーの安藤、福原で持ってきた。いくらなんでも限界だ。
高宮、斎内などに加えマテオ、ドリス、高橋が加わらないと難しいだろう。

先発陣では昨年、3000球を投げた藤浪、そして疲労感の漂うメッセンジャーが今年も健在かどうか。
藤川球児はやる気満々だが、率直に言って大きな期待はできない。故障のリスクも当然あるだろう。途中で中継ぎに戻る可能性も大だと思う。

能見、岩田に大きな期待が持てないだけに、伸び悩んでいる岩崎、石崎、横山らから誰か出てこないと先発総崩れの可能性もある。