打者から右腕投手へ　新巨人の星｜談論　野球漫画 : 野球の記録で話したい

いよいよ右腕投手、星飛雄馬がベールを脱ぐ

3巻　噴煙の章　晴嵐の章

星飛雄馬は打者としての活躍でオールスターゲームに選出される。
長嶋監督は、セの監督、古葉竹識に星の起用について「秘策」を与える。
星は右翼を守り、門田博光の右飛を捕球すると右腕でノーバウンドで本塁へ送球。タッチアップした三塁、福本豊を刺す。「衝撃の右腕」デビュー。星一徹は「始動せり」とつぶやく。
飛雄馬は投手としての練習をするが、コントロールが定まらない。王貞治はノーワインドアップでの投球を伝授する。
長嶋監督は阪神戦で星飛雄馬を投手として起用する。
星はノーコンながら剛速球を投げて掛布、田淵ら阪神打線を退ける。
以後、中継ぎ投手として抑えたり、押し出しで失点したりの投球が続く。
阪急との日本シリーズ、阪急打線は投手返しで星を攻め立てるが、捕手は「殺しのスライディング」を応用してスパイクでボールを止めてこれを撃退する。
オフになって、星一徹は飛雄馬に「大リーグボール養成ギブス右投手用」を渡す。
ビッグ・ビル・サンダーは阪神にロメオ南条という外国人選手を送り込む。

外野からのレーザービームが格好いいことに最初に気づいたのは、梶原一騎だったかもしれない。これはこの漫画の白眉だろう。
「大リーグボール養成ギブス右投手用」は星一徹がコツコツ作っていたのだ。
今ならネット販売すれば売れるのではないか。

晴嵐の章　噴火の章　第４巻

星飛雄馬の投手復帰の報にふれて、花形満が会社役員の地位をなげうって現役復帰する。
明子は例によって泣く。
花形はヤクルトにテスト入団し、たちまち正選手の座を勝ち取る。
コントロールが急改善した星はオープン戦で大活躍する。
開幕、阪神のロメオ南条は星にライバル心を燃やす。星の剛速球をバットに当ててゴロで内野安打にする。しかし飛雄馬は本盗を狙うロメオ南条を刺す。阪神戦に完投勝利。
ヤクルト戦、花形満と久々の対決。花形は星の投球を二塁打する。
移動日、王は打撃練習のために星に投げてくれと頼む。その投球を打つうちにある「穴」に気が付く。
その「穴」には左門豊作も気が付いた。
大洋戦、絶好調の星だったが、なぜか左門を抑えることができない。左門は２ラン本塁打で星に土をつける。
長嶋監督は「穴」を見つけられた飛雄馬を４勝１敗という好成績にもかかわらず、二軍に落とす。
飛雄馬は王貞治から「穴」とは「配球によってフォームが変わることだ」と教えられる。飛雄馬はフォーム改造のために猛練習をする。
星飛雄馬は完全復活する。
星、伴、有名漫画家となった牧場は高級クラブで旧交を温める。そこに人気女優の鷹ノ羽圭子が現れる。

花形の現役復帰で、義弟と実弟の戦いが再開したことに苦しんで悪夢を見る花形明子が、めちゃくちゃ色っぽくて困った。
「穴」が「配球によってフォームが変わること」だったのは「なんじゃこれ」と思った。
星、伴、牧場がお水のお姉ちゃんがいっぱいいるクラブで会うのは違和感があった。梶原一騎が、そういう生活をしているのだろうと思った。
「魔球」「ロマンス」の兆しが表れていた。