清原和博は、3月20日頃には二度目の勾留期限が来る。これ以上再逮捕されるような容疑はないだろうから、通常であれば身元引受人さえいれば娑婆に出ることが可能になる。

私は留置場にいた経験はないので、どういうものかわからないが、居心地は最悪だろうとは思う。常人であれば、一刻も早く外に出たいと思うだろう。

清原の場合、彼の身元を保証する人が現れて、保釈金を支払いさえすれば出ることができる。保釈金は、清原が逃亡すれば没収される。通常300万円程度とされるが、清原の場合かなり多いだろう。

しかし清原の身元引受人がいるのかどうかが話題になっている。離婚をしたために夫人に頼るわけには行けない。親もその意思はなさそうだ。
パトロンの中には清原同様、覚せい剤の疑惑をもたれている人もいる。身元引受人にはなれないだろう。

「復帰の援助をしたい」といっていた最福寺の池口恵観住職は、身元引受人にはならないことを表明した。「各地で布教や修行をしているので、面倒を見ることができない」とのことだ。
私はこの人物そのものに身元引受人になることができない事情があるのではないかと思う。

PL学園時代の仲間はどうか。
桑田真澄などそうすればいいと思うが、清原との関係がよくないだけに、コントロールできない可能性がある。
1年先輩で、のちに事故で首から下が不随になった清水哲は、自身のサイトで「残念だ」と書き、「とにかく、入れ墨を消す所から始めないとダメだ」と言っている。直言であり、あらゆるコメントの中で一番まともだ。誠心あふれる言葉だと思う。先輩でもあり、説得力もあるが、何といっても自信が介護を受ける身だ。これも厳しいだろう。

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プロ野球関係者から声が出ないのは、そもそも清原との交流を語ることがタブー視されているからだろう。
清原の取り巻きの中では小田幸平が「ミヤネ屋」に出演してコメントをした。私は結構注目していたが、「 僕の頭の中にある清原和博さんで、またお会いしたいなと思います」とうまいことを言っただけで大したことは言わなかった。「ミヤネ屋」はたいていこんなもんだが。
一番の側近と言われた元木大介や、高橋尚成なども口をつぐんでいる。
男気を出して声をあげる人は出てきそうにない。今はさすがにひんしゅくを買いそうだ。

そんな中で、山梨県の日本航空学園という学校法人の梅沢重雄理事長が「引受人になってもいい」と言い出した。
以前に清原に指導者になるようオファーを出していたようだ。
この学校は、戦前の在郷軍人会が母体になってできた。自衛官を数多く輩出しており、再軍備や憲法改正などに積極的に賛成している。
思想的なものはどっちでもよいとは思うが、がちがちの右翼。田母神レベルだろう。
校長が直接指導して、清原の精神を叩きなおし、それが成就した暁には指導者として迎え入れるというものらしい。
素晴らしい考えだが、なんとなく今の清原が好きそうな「極右」の香りが強すぎて、本当の更生になるのかという気がする。間違いなく「売名」でもあり、不適切ではないか。

身元引受人が現れなければ、検察は清原を保釈しない。勾留期限が延長され、そのまま裁判が始まるのではないかと思う。

私はそれでも良いのではないかと思う。
清原に必要なのは、一日も早い社会復帰ではなく、心身の完全浄化だろう。
後追い取材を聞く限り、清原の覚せい剤中毒は半端なレベルではない。現役時代から金と威圧力にあかせてドラッグに耽溺していたことがうかがえる。
中途半端なままで社会に出ても、再犯したり、世間に迷惑をかけたりするだけだ。

実刑判決が出れば当然服役することになるが、執行猶予が付く場合でも、清原は薬物更生施設に入って、生活を一から見直すことが必要ではないか。
地味でもじっくりと社会復帰を目指すべきだろう。

私は清原和博が再犯せず、奇跡の復活を果たすようなストーリーを思い描いている。
そのためにも、「急がば回れ」の選択肢が良いと思う。


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