ホセ・バウティスタは今年は本塁打王は無理だろう、という声が大きかった。しかし彼は今年も132個もの四球をもらいながら、タイトルを獲得した。遅咲きの大打者の登場だ。しかし、トロント・ブルージェイズ=TORの打線は、それ以外に見るべきものが少なかった。
前年と今年の成績の対比。各STATSのアリーグ14球団での順位、各数値の昨対を入れた。

TOR-2011-Bat


長らく中心打者だったヴァーノン・ウェルズや、ライル・オーバーベイらを放出。バウティスタを中心に若々しい打線を構築しようとした。昨年不振だったアダム・リンドやアーロン・ヒルの復活も期待された。

しかしリンドとヒルは今年もパッとせず、バウティスタに寄りかかる打線となった。四球の多さはそれを反映している。ユネル・エスコバーが心を入れ替えたように良い働き。そして昨年8月5日のデビュー戦で2本塁打とド派手な活躍をした捕手のアレンシビアが、今季開幕も2本塁打。彼も「持ってる選手」である。ともに荒っぽい選手だが、この二人が収穫といえようか。

新人では、エリック・セイムズが、5月にアダム・リンドの代役としてデビュー。2009年7順目で入団し、わずか2年で昇格。アベレージヒッターの片りんを見せた。

ところどころに、有望選手はいるのだが、全体としてどんなチームを作るのかが見えてこない。今季はちょうど5割。中地区なら立派に優勝争いできる勝ち星だったが、激戦東地区では、もっと明確な方針が示せないと状況は打開できない。