東スポだがこれは与太ではないと思う。
野球賭博への関与で巨人から契約を解除された笠原将生元投手(25)が経営に携っているといわれる飲食店が10日、同氏の地元・福岡市内にオープンした。

日刊ゲンダイ
「オープンする店は海鮮を売りにした高級居酒屋ですが、実はくだんのB(NPB調査委に野球賭博常習者と認定されている飲食店経営者)が都内でまったく同じ形態の飲食店をやっているのです。店の屋号の読みも一緒。笠原が出す店は、いわばBののれん分けです。笠原はBから物心両面で支援を受けている可能性が高い」

笠原はプロ野球を実質的に追放されてから、草野球チームに入り、神宮球場にも足を踏み入れた。
自分がやらかしたことの深刻さを本当に認識しているのか、反省しているのか、と言われたが、今度は飲食店の開店だ。

「黒い霧事件」のときも、多くの選手が永久追放になった。処分が決まった元選手は、メディアの取材に応えることはあったが、多くは市井に埋もれ、人々の視線を恐れて日陰の生活をしていたものだ。
贖罪をした元選手が肩身の狭い思いで生きるのには、違和感がある。因果応報とはいえ、ずっと日陰の身でいることが正しいとは思わない。
しかし、常識的に見ても、厳しい処分を下された選手は、一旦は反省の意を示し、少なくとも数年は恭順の意を示し謹慎するのが当たり前ではないか。

この男は、追放されてすぐに草野球チームに入った。このこと自体にも賛否はあるだろうが、あまりも早すぎることに驚いた。
その記憶が生々しいうちに、今度はにぎにぎしく飲食店を開いたのだ。

自分たちが打ち込んできた「野球」を汚し、同僚や仲間、すべての野球選手を裏切ったという意識があるなら、こんなことはできないはずだ。

しかもこの店は、今回の事件の最重要人物であるBの実質的なのれん分けだったという。
まだ野球賭博事件は、全貌が解明されていない。つい先日、ナベツネ以下巨人軍の首脳の首が飛んだばかりだ。
そしてBは全貌解明のカギを握っていると言われる。その人間と手を組んで、店を始めるとはどういう神経なのか。

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Bは、明らかに確信犯である。
高木京介をマインドコントロールするなど、事件の発覚後も積極的に動いている。しかも巨人軍とも結託し、事件を矮小化し、幕引きを図ろうとしている
その一方で、自分たちと関与したために球界を追放された選手たちを手なずけ、配下にしようとしている。相当なワルである。確かに越智大祐では、これは無理だろう。

笠原がどんな認識で、店を開いたのかはわからない。
もしBと同様、確信犯的に店を開いたのだとすれば、もともとそういう「輩」が野球をやっていたということになろう。福岡は、笠原の郷里ではあるが、弟のソフトバンク笠原大芽も市内にいる。そういうことを考えていないのか。
ソフトバンクは、選手に笠原兄の店には近寄るなと通達するはずだ。
「兄ちゃんは悪いことをしたわけじゃない」と言っているのか。

私は笠原はワルではなかったと思いたい。もともと賭博常習者だったようだが、例によって世間知らずで、野球しか知らなかったために、Bに取り込まれてしまったのではないか。
「俺に任せておけば大丈夫だ」という言葉を信じて、自分で判断せずに物事を進めているのではないか。

だとすれば、松本や福田も同様のことをする可能性がある。高木京介はBを売ったのだから、あり得ないだろうが。

これは不祥事だ。
NPB、巨人が果断な措置を取らず、中途半端な糊塗策に走ったために、犯罪者たちが開き直り、あたかも禊が済んだかのような行動をするようになったのだ。

こういうことがまかり通り、野球賭博で追放された選手が、ろくに反省もせず、大手を振って商売をするようになれば、資格停止や永久追放は抑止力にならなくなる。
やりたい放題してもBさん(のような人物)が受け止めてくれるということになれば、野球界の汚染はなくならない。

NPB、巨人は、賭博常習者、犯罪者になめられているのである。
このままおめおめと引き下がってはならない。


1966年池永正明、全登板成績【ヒジ痛と闘いながらのピッチング】

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