MLBが開幕して1週間がたったが、イチローは1試合、1打席しか立っていない。

マイアミ・マーリンズは1勝3敗、相変わらずもたついているが、まだまだシーズンを投げるわけにはいかない。
特に新任のドン・マッティングリー監督にとっては、これまでの指導者と違うことを知らしめなければならない。
必至で戦っているのは明らかである。

今の野手陣

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昨年は、オスーナ、イェリッチ、スタントンという正外野手3人がかわるがわる故障したり、不振に陥ったりした。
イチローは3人の穴埋めをしてチーム最多の153試合に出場した。
4月は.263、5月は.310をマーク。十分に代役を果たした。
しかし6月以降は打率が急落。9月は.143、10月は.111だった。

契約がつながった今季のスプリング・トレーニングも.184に終わった。

42歳のイチローの打率が低迷しているのは、成績不振なのか、年齢による不可逆的な劣化なのか。
「一時的な不振ですよ、大丈夫ですよ」と言える数字をイチローは提供できていない。

日本ではイチローはあと65安打に迫った3000本安打に向けて、打席を確保してくれるのだろうと勝手に思っているが、そうではないのだ。

マーリンズは、日本からの注目度アップを期待してイチローとの契約を早々に結んだが、そこまでの話だ。「65安打は実力で打ってください」ということだろう。

若手の手本だとか、まだ衰えていないとか、レジェンドとかいろいろ日本ではほめそやしているが、要するに成績が上がらなければ何を言っても仕方がないのだ。

外野ではオスーナが不振だ。いずれスタメンを外れるだろう。しかしイチローが起用されるとは限らない。デイートリック、プラドと外野手の経験のある野手はほかにもいる。彼らとの兼ね合いで起用されるだけだ。また不振だとすぐに下げられるだろう。

イチローの3000本安打を規定事実のように言うのはおかしいのだ。

勝負の世界だから、当然の話ではある。いよいよ進退窮まるときが来るかもしれない。


1970年堀内恒夫、全登板成績【内容良く防御率4位】

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