もう明日には次の号が出る。あまり鮮度がよくないために、後回しにしてきたが、NPBと八百長について、歴史をさかのぼってしっかりと紹介している。有意義な記事だ。

まず「終戦直後、賭け屋との闘い」、これは重要。
終戦直後、関西のパ・リーグでは南海、阪急を中心に選手の八百長が横行した。鶴岡一人はこれと徹底的に対決し、選手を解雇したり、放出したりした。このあたり鶴岡一人の自伝に詳しい。
また藤本定義もこれと対決した。
選手会が発足したのは、賭け屋に選手が結束して対抗するためだったという。
阪急にも八百長が横行していた。浜崎真二監督もこれの排除に苦労した。

この記事にはないが、野球殿堂入りした大選手の中に、八百長の胴元をした選手がいたことも明らかになっている。

1969年の「黒い霧事件」で八百長は明るみに出たが、それまですっと野球界をむしばんでいたのだ。
八百長はNPBのすぐ隣にいることを忘れてはならない。

続いて「黒い霧事件」が3ページにわたって紹介されている。目新しい記事はないが、これも重要だ。

そして清原和博関連。今回は清原のことではなく大麻所持で球界を追放になったデービスの記事。

最後の見開きは大変有意義だ。
プロ野球選手の野球賭博問題は、それほど多くはない。MLBではピート・ローズの事件、NPBは、今回が初めて、そしてなんといっても本場は台湾だ。

記事を書いたのは劉東洋氏。CPBLの広報だが、関西大卒。日本語が堪能。週べのCPBL情報も書いている。日本の記者はパスの発行などでお世話になっているはずだ。

1990年位アジア第3のプロ野球リーグとして始まった中華棒球(CPBL)だが、1996年には時報イーグルスの台湾人選手がほぼ全員かかわった野球賭博、八百長事件が起こる。
5000人前後だった観客動員は2041人にまで減少。
97年には2つ目のリーグ台湾大聯盟(TML)ができ10球団が乱立したこともあって低迷する。2003年に両リーグは合併して6球団となるが、この年にまた野球賭博事件が発覚、以後も2005、2007、2008年と野球賭博事件が発覚。球団がらみの関与もあり、4球団にまで減少した。

2009年には兄弟エレファンツが八百長事件を起こす。監督だった中込伸が逮捕されたのも記憶に新しい。

台湾で野球賭博が根絶できないのは、年俸の低さが背景にあるとされる。台湾選手の年俸は日本のレベルで言えば数百万円クラスが中心。「夢」を与える年俸とは言えない。
台湾プロ野球が経済的に発展しないのは、野球賭博や八百長でたびたび事件を起こして信用を失っていることが大きい。自業自得ともいえるが、2009年以降は事件を起こしていない。

先日、バドミントンの選手も言っていたが「スポーツ選手は勝負事が好き」なのだ。同じアジア人として日本人と台湾人はメンタリティも似通っている。
教育だけでなく、「野球賭博に少しでも手を出せば終わりだ」というくらいの厳しいペナルティを課さないと、再発防止は難しい。
まさに「他山の石」として、肝に銘じるべきだろう。

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