清原の公判の話は明日取り上げる。
GW明けの「週刊文春」が報じたが、反響はなかった。今、野球賭博については一種の「真空状態」になっているからだ。
野球賭博事件が、NPBなど球界の「不祥事」だった時期には、メディアにも取材や聞き込みをして新事実を見つけてくる余地があった。また、NPBなどの調査のお粗末さや、不誠実を非難することもできた。
しかし警視庁が「犯罪」として立件してからは、強制的な捜査権を持つ警察権力が調べを進めているだけに、揣摩憶測の類を発する余地がなくなった。
警視庁は、賭博常習者Aのルートで捜査を進めているという。組織犯罪4課はあくまで暴力団の関与を究明していくのが主目的だが、その過程で野球関係者の関与があきらかになる可能性は高いのではないか。

「週刊文春」の記事では、斎藤聡と笠原にとって、逮捕は全く想定外だったとのこと。前日は民放局の記者と福岡で飲んでいたという。警視庁は、斎藤が妻の郷里である韓国に出国することを防ぐために、逮捕に踏み切ったという。
斎藤は、野球賭博の背後に山口組が関与していることを否定しているが、彼は山口組の二次団体幹部の宴席に笠原を連れていっている。ただし組関係者であることは笠原に伝えていなかったという。
また斎藤は「上野のママ」と呼ばれる賭博関係者に幅広い人脈を持つ女性とも交流があったという。
笠原は、それと自覚しないうちに山口組系の人間と顔なじみになっていたのだろう。

またAのルートの捜査も進んでいるが、その過程で選手の裏カジノへの関与も明らかになると予測している。Bこと斎藤聡は、その裏カジノが「いかさま」であり、福田聡志はこれにはまって多額の借金を作ったのではないかと言っていたという。
またAも山口組系の組員とも交流があるという。
Bこと斎藤聡よりもAの方が、悪質性はかなり高いと見るべきだろう。

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裏カジノの問題では、巨人側はその事実を2014年に把握しながら、笠原らを口頭で注意しただけにとどめ、発表もしなかった。
この点、選手を厳罰に処したバドミントン界と際立った対比を見せたが、裏カジノが暴力団の資金源でありことが明らかになれば、再び、巨人の対応が問題になるだろう。

「週刊文春」には、笠原と斎藤聡を引き合わせたのは、今も一軍で活躍する選手だとしている。また、野球賭博委関与者は4馬鹿投手以外に8人いたとも書いている。

捜査の進展いかんではこうした選手の名前が明らかになったり、新たな犯罪行為が浮かび上がってくることもあり得るだろう。

そういう可能性も含めて、関係者は固唾をのんで経緯を見守っているのだろう。

なお「週刊ベースボール」は先週号で清原和博の半生を追うのをおしまいにした。「短期集中連載」は、予想通り、フェードアウトした。
野球賭博事件については、球界関係者ともども「大事にならないように」とお祈りをしているのだろう。


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