昨日の10点差大逆転劇で、6回、反撃の口火を切る代打3ランなど途中出場で3安打4打点。ついに今日は、ライバルのリンドをDHに押しやって7番一塁で登場した。

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ダルビッシュから詰まったあたりの安打も打つなど今日も2安打。

このところ、MLBはKBOの打者がブームになっている。昨年途中までの姜正浩の活躍で、KBOの打者のレベルの高さが証明されたからだ。
今季は他に朴炳鎬、崔志萬と2人の野手がメジャー契約でMLBに入団した。
しかし李大浩は、メジャー契約はつかめなかった。34歳と言う年齢に加え、4年間、NPBでプレーしたことがかえってマイナスに働いたのではないかと思う。

NPBでは打者は思い切って振るより、走者を進めることが求められる。そのために、チャンスでも自分で返すような打撃ができない。
西岡剛や田中賢介、中島裕之の失敗もあって、箱庭のようなせせこましい野球という印象が定着したように思える。
そこで適応した李大浩は、NPB流にダウンサイジングしたように見られたのではないか。

マリナーズとマイナー契約、キャンプ招待選手になった李大浩は、10%以下の厳しい競争に勝ち抜いて開幕ロースターをつかんだ。

そして2か月、現役の韓国人野手の打撃はこうなっている。

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大いに期待がかかった朴炳鎬が、変化球に対応できず苦戦し、姜正浩もわずか2四球と新井打撃を見せている。金賢洙は5月半ばからスタメンに定着したが。
すでにスターになった秋信守はまともに試合に出られず、不良資産化が激しい。

こうした中で、李大浩は少ないチャンスを見事に活かして、レギュラーの座をつかみつつある。

キャリアSTATS

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私は2009年のWBCで李を見て、こんなシロクマみたいな選手が三冠王を取るKBOはレベルが低いと思った。
事実その時も日本代表は三塁を守っていた李の前に転がしたりしてほんろうした。打席でも内角攻めで萎縮させた。

李は2010年に二度目の三冠王をとり、2012年にはNPBにやってくる。通用しないだろうと思っていたが1年目に打点王、4年間安定した成績を残した。

130kgという巨体だが、李は柔らかいバッティングをする。バットコントロールが素晴らしい。

また打席では大人の風格がある。李承燁や金泰均もそうだが、KBOの大物打者はサラリーマン風のNPBの打者とは異質の風格がある。
ただ安定した力が出せなかったのだが、李大浩だけはNPBに完全に適応した。

プレミア12での侍ジャパンへの痛打も強烈だった。

そしてMLBでもじわじわと存在感をあらわしている。
端的に言えば「聡明」なのだと思う。
MLBに行ってから15kgほど体重が減ったようだが、環境に合わせて自身を変革できる賢さがこの選手の持ち味だ。

おそらくNPBで学んだことも大きかったはずだ。シロクマの活躍に今後も注目したい。


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