毎週日曜日の午後は、大谷翔平のマウンドを見ている。このところ日曜日に登板するからだ。



昔は「サンデー兆治」といって、右ひじじん帯の再建手術(トミー・ジョン手術とは言わなかったように思う)上がりの村田が毎週日曜日に先発するのを楽しみにしていた。そのころは、1週間も登板間隔があくのは異例だったから「サンデー」と呼んだ(日本テレビのアナウンサーが、アメリカにもサンデー・コーファックスという選手がいましたが、と言ったのにはあきれた)。
しかし、今は「中6日」がふつうになったから、大谷のことを「サンデー翔平」とはいわない。そう言い出したら「サタデー航平」とか、「ウェンズデー智之」とか、デーデー言って、わけがわからなくなる。

このところの大谷は全く安定している。昨日の相手はおそらく12球団一弱いオリックスだった。球速はMAXで162 km/h出たが、明らかに手を抜いているときもあった。だから四球など走者も結構出したが、オリの打者が本塁にかえりそうな気がしなかった。
速球もすごいが、昨日思ったのは、スライダーの落ち方のすごさ。あれはダルビッシュのスライダーに匹敵するのではないか。

今季の登板成績と、登板日に限った打撃成績

Otani-P-H



大谷は投手の時も打順に名を連ね、打席に立つようになってから成績が安定している。
たまたま、春先からの不調が改善される時期だったのかもしれないが、大谷にとっては少なくとも打席に立つことは負担にはなっていない。

よく考えればそんなに不思議なことではない。打順こそ違え、セ・リーグでは投手も打席に立っている。また4年前まで高校生だった大谷は「エースで4番」だったのだ。
打者としては大きいのが出ていないし、若干物足りない気もするが、15打数6安打は上出来だ。
打席での大谷は、口を真一文字に結んで投手を凝視しつつも、ゆったりと構えている。代打では、結果を急いで早打ちしたり、ボール球に手を出して空振りしたりする姿が散見されたが、投手で打席に立つ大谷にはゆとりが感じられる。

昨日は投球数がかさんだ。これだけが気がかりだが、今季の大谷は、投手としてはもちろんのこと、打者としてもキャリアハイを記録しそうだ。

2012年のドラフト時には「まさか」と思ったことが現実になろうとしている。


1976年山本和行、全登板成績【優勝目指して、気力の9試合連続登板】

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