不明を恥じるばかりである。昨年、ほぼ斎藤佑樹の投球を1球ごとに追いかけたが、昨日のような投球は一度もなかった。西武の打線も淡白だったが、それだけで説明はできない。


昨年の斎藤佑樹に対する不満は、
1) 球数が多い、とくに2ストライクからの無駄球
2) 調子が悪いと、変化球主体で投球を組み立てる
3) 有名打者、主力打者を意識しすぎる
このうち、1)、2)が解消されていた。
立ち上がり、ヘルマンを三球三振。三球三振はプロ入り初のはずである。栗山もストライク先行で攻める。
ただし3)は、クリアできず。斎藤は千葉ロッテの井口、西武の中島、中村との勝負を極端に恐れる。打たれればよいのに、と思うのだが慎重にコーナーをついて結果的に歩かせた。失敗を恐れるエリートの小心さだと思うが、この悪癖がまだ残っていた。
しかし、嶋に投じた2球目の速球が大飛球ながらファウルになったことで、斎藤は息を吹き返した。
2回にも高山久を三球三振。下位打線にはゆとりを持って対峙している。1回裏に味方打線が3点を先取してくれたことも大きいのではないか。
3回以降も中島、中村と対戦するときだけは慎重になりすぎたきらいがあったが、他の打者に対してはどんどん攻めていった。西武打線も淡白で、早いカウントから凡打を積み上げていった。西武は広島から加入の嶋がブレーキになっていた。
6回に失点をしたが、すでに勝敗は決していた。
この日はストラークゾーンからボールになる、縦に小さく変化するスライダーが非常に良かった。打者の手元へきて急に落ちる感じがあった。
7回以降は速球が135km/h程度しか出なかったが、西武の打者はこれが打てなかった。おそらく、この速球は動いていたのだろう。表では4S(4シーム)と書いたが2Sだったかもしれない。これにシュート(黒田博樹のシンカーを思わせる)を交えて、終盤は西武打線を翻弄した。これまでなら2回を投げれば3本は打たれる斎藤だったが、被安打が少なかったのは、打者が球を芯でとらえていなかったからだ。
早稲田大学2年の秋、ERA0.83を記録したころの斎藤は速球を主体に投球を組み立て、ここに鋭く曲がるスライダー、2Sなどを交えて打者を圧倒していた。常に主導権を握って投げている感があった。特に打てそうで打てない2Sは有効だった。この投球がよみがえった気がした。
プロ入りの時に「速球で勝負したい」という斎藤に、吉井理人コーチは「それは球速を上げることやないで、ほなまた」と諭した。速球で攻め、カウントを有利にしてあとは変化球で料理をする。そのために必要だったのは、精密なコントロールと結果を恐れぬ勇気だったのではないか。昨日の斎藤は、それを見事に現実のものにした。
西武の打線は湿っていたのかもしれない。しかしこの投球ができるのなら、“春の椿事”で終わらないかもしれない。斎藤は本当にエースになるかもしれない。
それにしても、オープン戦での乱調ぶりから、ここまで大変身したのはなぜなのか、関係者に聞いてみたい気がする。
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひ、コメントもお寄せください!
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昨年の斎藤佑樹に対する不満は、
1) 球数が多い、とくに2ストライクからの無駄球
2) 調子が悪いと、変化球主体で投球を組み立てる
3) 有名打者、主力打者を意識しすぎる
このうち、1)、2)が解消されていた。
立ち上がり、ヘルマンを三球三振。三球三振はプロ入り初のはずである。栗山もストライク先行で攻める。
ただし3)は、クリアできず。斎藤は千葉ロッテの井口、西武の中島、中村との勝負を極端に恐れる。打たれればよいのに、と思うのだが慎重にコーナーをついて結果的に歩かせた。失敗を恐れるエリートの小心さだと思うが、この悪癖がまだ残っていた。
しかし、嶋に投じた2球目の速球が大飛球ながらファウルになったことで、斎藤は息を吹き返した。
2回にも高山久を三球三振。下位打線にはゆとりを持って対峙している。1回裏に味方打線が3点を先取してくれたことも大きいのではないか。
3回以降も中島、中村と対戦するときだけは慎重になりすぎたきらいがあったが、他の打者に対してはどんどん攻めていった。西武打線も淡白で、早いカウントから凡打を積み上げていった。西武は広島から加入の嶋がブレーキになっていた。
6回に失点をしたが、すでに勝敗は決していた。
この日はストラークゾーンからボールになる、縦に小さく変化するスライダーが非常に良かった。打者の手元へきて急に落ちる感じがあった。
7回以降は速球が135km/h程度しか出なかったが、西武の打者はこれが打てなかった。おそらく、この速球は動いていたのだろう。表では4S(4シーム)と書いたが2Sだったかもしれない。これにシュート(黒田博樹のシンカーを思わせる)を交えて、終盤は西武打線を翻弄した。これまでなら2回を投げれば3本は打たれる斎藤だったが、被安打が少なかったのは、打者が球を芯でとらえていなかったからだ。
早稲田大学2年の秋、ERA0.83を記録したころの斎藤は速球を主体に投球を組み立て、ここに鋭く曲がるスライダー、2Sなどを交えて打者を圧倒していた。常に主導権を握って投げている感があった。特に打てそうで打てない2Sは有効だった。この投球がよみがえった気がした。
プロ入りの時に「速球で勝負したい」という斎藤に、吉井理人コーチは「それは球速を上げることやないで、ほなまた」と諭した。速球で攻め、カウントを有利にしてあとは変化球で料理をする。そのために必要だったのは、精密なコントロールと結果を恐れぬ勇気だったのではないか。昨日の斎藤は、それを見事に現実のものにした。
西武の打線は湿っていたのかもしれない。しかしこの投球ができるのなら、“春の椿事”で終わらないかもしれない。斎藤は本当にエースになるかもしれない。
それにしても、オープン戦での乱調ぶりから、ここまで大変身したのはなぜなのか、関係者に聞いてみたい気がする。
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コメント
コメント一覧
このまま、持ってる?不思議なエースか、桑田のようになれるか。ただ、やっぱりアウトローに真っ直ぐを躊躇いなく投げてほしいですね。ナカジだっていつも弾き返せるとは限りません。
昨日はG内海も苦手打者に打たれていましたが、長いシーズンでは逃げなかったことが生きる場面もありますから。
栗山監督のかけが当たりましたね。
斎藤投手はなんとかしなければと必死になっていたように感じました。記事のも書かれている通り、外の盾に割れるボールになるスライダーが良かった。
昨日はパリーグTVで三元中継で見ていたのですが、ホークスファンでありながら、ホークスはそっちのけで斎藤投手を見ていました。本人もインタビューで言っていたように「まだまだ穴だらけ」なのかもしれませんが、勇気をもって投げていった結果ですね。
中島にはまだ意識過剰な感じはしましたが、中村には少し自信をもったんではないかな?
嶋はたしかにブレーキでしたが最初の一発(ファールだったようですがw)で十分威嚇にはなったんじゃないですかね。中村と勝負せざるを得なくなった。
結果的には今日は斎藤の勝ち。中島と勝負を避けた(逃げた?)のも1試合の勝ち負けで見ればよかったのかも。
さぁ、これでファイターズは他の先発陣も負けられないぞ!と活気づいたことでしょう。打線も素晴らしく活発。(中田翔のみノーヒットで悔しそうでしたね^^)ベンチの雰囲気も明るそうで、昨年のホークスと同じような感じを受けました。
ファイターズは強い!それを認識させられました。
余談ですが....岩本ガンちゃんの解説は楽しくてよいですね^^
これを意図的にやってるとしたら…みたいに話してたし。
斎藤佑樹という投手の美点はもう一つ,頭が良いことがあり,この試合では,この美点がよく発揮されたように思います.試合後のコメントで,「これからは完投すること,イニングを投げることが求められている」とありましたが,チームにおいて自分に求められていることがよく分かっている.投球内容を見ると,長いイニングを投げるためのピッチングをしたことがうかがえます.
栗山監督はまずは賭けに勝った.次回以降の登板で,援護が無くても踏ん張れるかがポイントですね.それが出来れば日ハムの柱になれると思います.
岩本みたいなやつ、大阪ではクラスに一人くらいはいました。頭の回転はいいのですが、サービス精神が旺盛すぎて。私にはややうるさいです、
球数が少なく、下位打線を手玉にとっています。
栗山監督は望外の喜びでしょう。
これからエース級と対戦していく中で負けが込むでしょうが、本人には大きな自信になったでしょう。
ライオンズは、オープン戦そのままに嶋を5番で使ってきましたね。
新外国人カーターの故障で、間髪入れずに補強したのは評価できますが、嶋自体がスタメンにふさわしいかどうか。
当面のライバルは、大崎でしょうか。
相手のレベルが低いと、自分も打たれてしまうのではないでしょうか。
ただ、相手のレベルに怯えてしまうと四球連発なのでしょうが。
MLB相手に投げて完投勝ちすれば、それはスゴイのでしょ。
同時の放送されていた楽天戦の駒田さんは、しゃがれた声でぼそぼそと....いやいや、あれでは聞けないなぁ..
駒田さんに比べればw
たしかに岩本さんの解説はなれると飽きるかもしれないですね^^;
ただ、昨日の中田翔を金子誠が茶化している風な光景でのコメントは面白かったですよ。
まぁ、エンターテイメント、エンターテイメント^^
彼を指名した栗山監督だって、期待はしていたでしょうが、ここまでの結果は予想出来なかったのではないでしょうか。
・・・沢村賞投手の田中が負け、まさかの斎藤が完投勝利。石川あわやノーヒッター、吉見あわやパーフェクト。今年の開幕は面白すぎます。
60過ぎの父親にまで、斎藤はダメだろと言われる始末でありました。
かといって、誰がいいのかと聞くと「ダル以外知らん」と・・・。
職場でも大体同じような事言う人ばかりで、ハムファンとしては斎藤びいきしたくなります。
アレでも日本人の先発では頭ひとつ抜けた2番手で貴重な若手なんですが・・・。
今回の勝利をきっかけに、技巧派右腕として大成してくれればと祈っています。
私は、昨シーズンの対埼玉西武ライオンズの相性に賭けたのかと思いましたが、見ていて負ける気がしない内容でした。
栗山英樹、なかなか策士かもしれませんね!
あの栗山の嬉しそうな表情、斎藤への期待が表れていて、良かったと思います。
「そこそこ抑えて、そこそこ打たれ、早い回で降板する」を
繰り返していたのに、ここまでの投球をするとは。
大一番で「立て直す」ではなく「自己最高を大きく更新する」をクリアしたのは素晴らしい。
メンタルの強さに実力が伴ってくれば、頼りになるエースになるかも。
あとはこれが継続出来るか、競った展開でどうなるかですね。次回以降の投球が楽しみです。
昨シーズン、今年のオープン戦でも見せなかった快投でしたからね。
ヒーローインタビューの「今は持ってるではなくて、背負ってます」という言葉も良かった。
一試合だけでは判断できませんが、次回以降も期待してます。