久々に渡邉恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆のメッセージが飛び込んできた。


日刊スポーツ
首位広島と10ゲーム差で4位に沈んでいる巨人について「由伸(高橋監督)の責任じゃない。これはフロントだ。補強していない。これで勝てと言ったって無理だよ」
渡辺主筆は「巨人はぼろぼろになった。ぼろぼろを引き継いで勝てるわけがない」と話す一方で、今後へ向けて「メークミラクルの可能性もある。必死になれば何とかなる」と期待した。


相変わらず、“野球通”らしい、なんてことはないコメントをしている。
確かに、札束で横面をはたくような補強は最近鳴りを潜めている。それが原因の一つなのは事実だが、巨人が最もダメなのは、育成だ。特に野手。

今、セ・パでぶいぶい言わせている選手はほとんどが「高卒の生え抜き」だ。
若い優秀な素材をしっかり見抜いて獲得し、はやいうちからチャンスを与えることで、どんどん伸びている。

パのスター選手は言うに及ばず、今を時めくヤクルトの山田哲人、DeNAの筒香嘉智、今年売り出した広島の鈴木誠也などみんなチャンスを与えられてそれをものにした。

巨人にも古くは大田泰士、新しくは岡本和真などの逸材がいるが、大枚をはたいて買った大物選手の出場機会を尊重するあまり、彼らにはほんのちょっとしかチャンスを与えない。
すぐに「ダメだ」と烙印を押してファームに戻してしまうから、結局花開かない。
最近でまともに育ったのは坂本勇人だけだ。
今、打撃ランキングでは坂本の他には、村田修一、長野久義が入っているだけ。新鮮味は全くない。

最近の巨人は大型補強もしなくなった。
こういう金のかかる補強は、トップの「鶴の一声」が無ければ難しい。
巨人の最近のせこい補強は「鶴の一声」を発する人間がいなくなったことを意味しているのではないか。
回りくどい言い方をしたが、ナベツネの権威が衰えているということではないのか。
渡邉主筆はこないだの野球賭博事件で巨人の経営からは退いた。しかしそれ以前は、巨人の経営トップにいた。しかし、その当時でも強い補強ができなかった。
ナベツネの意向に従わない、あるいは、それを聞き流すような経営陣が増えているのではないか。

人間の老化には二種類ある。頭から衰える老化、肉体から衰える老化。90歳になった渡邉主筆は介助を受けないと動けないようになっているようだが、頭は明晰だ。
それだけに、巨人の低迷と、おのれの威光の低下を重ね合わせてみているのではないか。
自ら独裁者をもって任じるだけに、権力の低下を感じているのではないか。

別に同情はしないが、置き土産に巨人の育成体質を変えてくれればと思う。

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