中4日の登板間隔を中5日にすることへの賛同があまり広がらないのは、直接的には、田中などを例外として、4日と5日では成績に大差がないからではないか。



今季のア・ナ両リーグの防御率ベスト5位の投手の、キャリアでの登板間隔別の投手成績。

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すでにベテランの域にあるテキサス・レンジャーズのコール・ハメルズは、中4日の成績が最もよい。また新鋭のライトは中5日の成績が最もよい。
しかしながら、残る8人の投手は、中6日以上が最も成績が良い。

NPBのように中6日でローテーションを組めば、投手の防御率はほぼ間違いなく向上するものと思われる。
しかし、中5日では大した差はない。

今のローテーションを抜本的に改めるとすると、中6日に変えることになるのだ。事実、2014年にはヤンキースなどで中6日にするような動きが見られた。しかし、その試みは十分には実行されなかったようだ。

NPBは約180日で143試合を消化する。週に5~6試合を消化する。ローテーション投手は各球団ともにほぼ5人、ローテに穴が開けば若い投手をテストするなどしてまかなっている。ローテの投手は週1回しか投げない。

しかしMLBは180日で162試合を消化する。週の試合数は6~7試合。ローテーション投手は各球団ともに4~5人。ローテの穴はNPBと同様、ローテ以外の投手を起用して埋めている。ダブルヘッダーも多いなど過密なスケジュールのため、ローテは4~5日で回る。週に2回投げることもごく普通にある。

これを中6日に固定すると、先発投手を1~2人増やさなければならない。いくらMLBがNPBより人材が豊富だと言っても、QSが確実に見込める投手は限られている。球団の投資も増える。
しかも6人のローテーションになると先発投手の登板機会は27回程度となる。今のエース級は33試合程度投げるから、各投手の投球回数や勝利数に影響が出る。一定の投球回数をクリアすればボーナスが出るなどの契約をしている投手はクレームをつけるだろう。
登板間隔に関する話は、大きなフレームを動かす話であり、そう簡単ではないのだ。

ヤンキースに限っても、田中将大一人を中5日に固定すると他の投手のやりくりに無理が出る。NPBなら「仕方がない」で済まされるかもしれないが、MLBでは契約にかかわる話になりかねない。

そういうこともあって、田中将大の中5日にジラルディ監督は難色を示したのだろう。
どこかの球団が「6人制」を導入するなど思い切った手を打って成功すれば、他球団も雪崩を打って同調する可能性はあるが、道はまだ遠いのではないか。


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