先週号の「週刊文春」では、斎藤佑樹がベーマガ池田哲雄社長からもらったポルシェの「車庫飛ばし」疑惑が書かれている。それ以外にベーマガのその後についても書かれている。


池田哲雄社長は、社内で謝罪したようだ。しかし「面白おかしく書かれている」とも言ったという。「今年から斎藤君にはリース料を払ってもらっている。できるだけ出費は少なくしている」と強弁したという。

会社の金で社外の人物に利益供与をしたのは「公私混同」のそしりをまぬかれない。
同時に、スポーツメディア、ジャーナリズムとしては、特定の選手との金銭授受は、大きく信頼性を損なう話だと思うが、そこは問題にならなかったようだ。

週べで謝罪記事を書くことも検討されたようだが、これは見送られた。その判断は正しい。
これはベーマガではなく、社長の愚行であり、ベーマガが関与していたわけではない。
公私混同を責められるは池田哲雄社長だけだ。

斎藤佑樹は「自分は被害者だ」と語っているという。何をかいわんや。

「週刊文春」が、ベースボールマガジン社の経営危機を報じたことの影響はじわじわと出てきている。
本社社屋を売却して賃貸ビルに入ったことは、割と多くの人が知っていたが、ネット系のメディアでは、取材費なども極端にコストカットされていて、交通費や取材経費が出なかったりしているという。

それでも球界はベースボールマガジン社を守ろうとする。これは当然のことだ。週刊でプロ野球について詳細に報じる「週刊ベースボール」は、野球人にとってはまさに機関紙であり、その価値は非常に高い。
また斎藤佑樹だけでなく、ベーマガから利便や利益を供与された選手、野球人も多い。

さらにスポーツ紙もベーマガとは持ちつ持たれつの関係だ。ペンネームでベーマガの雑誌類に寄稿している記者もいるし、人脈的にもつながりがある。
しかしながら、ベーマガだけでなく、スポーツ紙も今、長期低落傾向に歯止めがかかっていない。
ジャーナリズムの本来の使命を忘れて「業界のなれ合い」が進み、読者のニーズに応えるような魅力ある紙面ができていないのだ。
スポーツ紙はメディアグループという親会社があるから、一見、安泰のように見えるが、新聞全体の部数減の中で、将来は決して明るくない。

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ベーマガに話を戻すなら「週刊文春」に端を発した「経営危機」という風評は、今後の経営に暗い影を落とすだろう。私は倒産を2度経験したが、風評は会社の信用を急速に落とす。経営陣の交代は避けられないのではないか。

いっそのこと、「文春」に資本参加してもらって「Numberベースボール」とか、新しいコンセプトの雑誌に変わればいいと思うが。

ま、出版界はずーっと構造不況業種だから、文春だって大儲けしているわけではない。
文藝春秋社が、そんな無茶なことをするとは考えにくいが、それくらいの変化がないと、ベーマガは救われないのではないか。


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