私は今、出張中なのだが、かのイチローが3000本をクリアすれば、何をおいてもアップしようとキャリアSTATSを用意しているのだ。

しかし、今日も今日とてイチローは2タコ、昨日などは3番に据えてもらったが4タコ、ここへきて急速にブレーキがかかった。
昨日のイチローはずいぶんと粘っていた。早打ちの代表選手のようなイチローの今季の変化を象徴するような変貌ぶりだったが、いいあたりは1本あったものの安打は出ず。
こういうものだ。

マッティングリーはなかなかえらい男だと思う。イチローのためにステージを用意するが、それは3000本のためだけではない。
3人の若い外野手を休ませるために、数試合に1回、超ベテランのイチローをスタメンに出す(変な話だが)。けが人でも出会い限り、そのペースを滅多に崩さない。
今日など2打席回ってきたのはサービスしているうちだが、イチローは安打が打てなかった。

どんな大選手だって、チームのために存在しているのであり、選手の都合が優先されることはない、マッティングリーはそう言っているようで気持ちがよい。

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MLBでもそういう起用ばかりではない。一昨年のデレク・ジータ~の「お別れ興行」は、めっきり攻守とも衰えたジーターをほぼ出ずっぱりで使ったために、チームに少なからぬ影響を与えた。
ま、ヤンキースの場合、大型契約があるから、優先的に使わざるを得ないのだろう。「来年辞める」と宣言したA-RODも2割そこそこでいまだにピンストライプの4番を打っている。似たような成績のタシェアラも5番だ。
これなど「大型契約」がチーム事情より優先していることになろう。こういうことになるから、大型契約は愚かしい。

フィリーズのハワードなども悲惨な状態になっている。プホルズはかろうじてだが、ロビンソン・カノもやや苦しい。

その点、これも「お別れ興行」中のデービッド・オルティーズは、リーグトップクラスの成績を上げているからいうことなしだ。今季は6試合ほど休んでいるが、昨年よりもずっとすごい。

イチローは契約面ではキャリアを通してそれほどえげつない年俸はもらわなかった。そして今は200万ドルほど。給料袋が軽い分、出処進退も身軽になっている。

日本のメディアの中には「イチローへのオファーが殺到している」みたいなことを書いているのもあるが、そんなことはない。25人枠を埋める43歳は想像しにくい。

イチローが3000本を打てば「引退ムード」が澎湃として起こるだろう。

私はその方がいいと思うが、イチローがさらにMLBで現役を続行するとしても、肩の荷は下りている。彼の今の柔和な表情を見ていると、ちょっと前の守備の名人、オマー・ビスケルみたいな境遇もありかな、と少し思えるようになってきた。

あと2安打、焦らずゆっくり待てばいいのだろう。


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