読者氏からもご指摘があったが、藤浪は自責点と失点の差が大きい。じつはこれが「隠れ自責点」のようになっているのではないかと思う。
投手の失点のうち、野手の失策などが絡むものは自責点には含まれない。二死後に失策があった場合は、以後の失点は原則として自責点にならない。
セ・リーグ 規定投球回数以上の投手の防御率ERAと失点率RAを算出し、その差異でランキングした。

勝ち頭の広島の野村と中日の石田は自責点と失点が同じ。つまりエラーがらみの失点がなかったということだ。
そしてその差が最も大きいのが藤浪晋太郎。ERAは3.54だがRAは4.25、その差は0.71。
これは、藤浪にはエラーがらみの失点が多いということだ。
運が悪いとみることもできようが、違った見方をすれば、藤浪は失策をきっかけにずるずると崩れている可能性もある。
5連敗中、4つの黒星では、自責点と失点が違っている。藤浪は失策に弱い投手と言えるかもしれない。スコアを子細に見ればさらにわかるだろうが、今、余裕がない。
またよく言われることだが、投げるリズムが悪いために、失策を誘引している可能性もあろう。
このあたり、今期の藤浪のマウンドにはよからぬ空気が漂っているのかもしれない。
1962年足立光宏、全登板成績【1試合17奪三振を記録、8勝を上げる】
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失策に弱い投手にも二種類あると思われます。責任感から重圧を感じるタイプと感情をコントロール出来ないタイプですね。
数値では判断できませんが藤浪は前者でしょうか。
また、若くしてエースの重責と頼りないセンターラインの二重苦ですしね。
36.4% 30.9% 35.0% 38.4% とデビュー年を除きここ3年ではっきりと増加傾向にあります。
デビュー年もゴロアウトが多かったのですが、当時は今よりも阪神内野陣が良かったのか、失点と自責点には6しか差がありませんでした。
広尾さんの表ではメッセ、能見も下位にいるので、
「阪神内野陣の守備の衰えと、藤浪のグラウンドボーラー化が同時に進行した」結果なのではないでしょうか。
いままでこの問題が可視化されなかったのは、藤浪の高い奪三振率があったからでしょう。今年はこの数字がやや下がったため、問題がより顕著に現れたのだと思います。
石田健大選手はDeNA所属のようですが。
表(画像)でのチーム名はDeNAになっているのに本文で間違っているのがおしい。チームカラーがどちらも青系だから混同されちゃいましたか。