いやさ鳥谷敬である。最近は北條に出番を奪われ、もっぱら代打になっている。

8月は12日からずっと守備固めか代打、先発では、まだ安打が出ていたが、12日以降は15打数3安打にとどまっている。
プロ野球は実力の世界だから、力が衰えればポジションを明け渡さざるを得ない。
しかし、この選手はそういう一般論ですまされない事情を抱えている。

キャリアSTATSに年俸(単位億円)を加える。

T-Toritani


鳥谷は2014年にMLB挑戦を宣言し、銭ゲバスコット・ボラスと組んで移籍を画策する。不調に終わってキャンプに合流したが、この際に球団と5年20億という巨額の契約を結んだのだ。ボラスがかんだのかどうか知らないが、鳥谷は日本にいながらMLBに近いような年俸を手にすることとなった。

間の悪いことに、ここから成績が目に見えて低下したのだ。はじめに守備成績が下落、その後打撃成績も落ちてきた。

しかも鳥谷は連続試合出場記録を更新中だ。

記録更新のため、そして巨額年俸を考えれば「出さざるを得ない」が、出しても結果が出ないというジレンマに陥っているのだ。

IMG_1853


RC1点=1打点に相当 あたりの費用は、2005年は3万円に過ぎなかったが、どんどん高騰し、今は770万円になっている。二軍から上がったばかりの選手が1年かけて稼ぐ年俸に匹敵する。

鳥谷はあと3年、何もしなくても12億円が入ってくる。アメリカの選手なら素知らぬ顔で、時間を過ごせるかも知れないが、鳥谷本人も苦しいはずだ。私は同調圧に負けて年俸を返上するようなことはしてほしくないが。

この背景には、NPBに本当の意味でのGMがいないことがある。選手の査定を厳格にせず、人気や実績だけで決めてしまう。
江夏豊や田淵幸一がいた頃と余り変わらない意識のサラリーマン経営者が、適当に年俸を決めているのだ。

今年から監督になった金本知憲自身が、つい数年前に不良資産化しながら巨額の年俸をもらって連続出場記録を伸ばしただけに、鳥谷に「ええかげんにせえ」とは言えない立場にある。

来年以降、鳥谷が復活をすれば何もいうことはない。

子細に見れば、鳥谷は今年も三振数を上回る四球を獲得しているし、貢献していないわけではない。いいところもたくさんある。まだ終わってはいない。

とりあえず遊撃手をあきらめて、三塁手としてやり直すことが重要だろう。意味のない連続試合出場もきっぱりあきらめて「一介のベテラン選手」としてリスタートすることではないか。




1966年小川健太郎、全登板成績【エースとしての働き】



nabibu-Yakyu01
私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!


好評発売中