ダルビッシュはずいぶん変わったという印象、マエケンは懸念材料あり。
ダルビッシュ

158km/hの速球は見せてはいるし、力でねじ伏せる投球が基本だが、7月16日に復帰後のダルビッシュはずいぶん変わってきた。
完投や長いイニングを投げることではなく、QSを目安に投げているのではないか。7月22日から8試合連続QS、8月に入って球数が減ってきている。
制球はまだ不安定だが、だんだん抜くところは抜く、技巧が身についてきたようだ。一言で言えば、クレバーな投球。
マエケン

5月28日を最後に、零封した試合がない。16試合連続で自責点。8月は4連勝したが、QSは1試合だけ。6回を投げきることができなくなっている。
1回あたりの球数が6月は16.5、7月は16.6だったのが8月は18.2、投球を覚えられ、特にチェンジアップに各打者が手を出さなくなっている。
勝ち味が遅くなったために、長い回が投げられなくなっている。
カーショウなど主力投手がいないドジャースにあって、エース格ではあるが、マエケンが投げる試合では救援投手が3人はいる。勝ち星ほどに貢献度は高くない。
1964・65年渡辺秀武、全登板成績【初勝利を完封で飾るもその後は・・・】

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30日の登板では伝家の宝刀スライダーをあまり投げず、4シームとカーブの組み合わせで打者を打ち取っていました。結果として、三振とフライアウトが極めて多い内容となっていました。
あと、球威が増してストライクゾーンで勝負できるようになった結果、故障前よりも四球が減りましたね。これはいい傾向。
広尾さんがおっしゃるように、ダルビッシュは効率的な投球を心がけているように思います。もうシーズン佳境ですし、チームの勝利を第一に考えてのことでしょう。
たとえば、シアトルで最も怖い打者であるカノーには徹底したスライダー攻め。故障前のような投球パターンを用いて、大怪我をしない投球をしていたように見えます。
逆に下位打線には、4シームでポンポンと簡単にストライクを取っていました。
また、以前は「三振に拘らず打たせて取る」ことへの意欲を語っていた時期もありましたが、球威が増した今となっては、グイグイ押して三振とフライボールでアウトを稼いでいくスタイルでいいのだ、と開き直ったようにも見受けられます。