またぞろイチロー50歳現役説が出てきている。私はこれ、つらい話だと思うのだ。



昨年と今季の月間打率

IchiroMonth


今年は春先から素晴らしく調子が良かった。その勢いで8月7日には3000安打を記録した。
その少し前からバットはしめりがちだったが、これは一時的なものだと思っていた。
しかし、8月、9月と打率が急低下している(表には反映していないが、今日2安打したので9月は.250にはなったが)。

今、打率は.288だが、最終的には.250前後になるのではないか。

それでもチームは再契約の意向があるという。

これはいいことなのだろうか。
チームは建前上「イチローは若い選手の手本になる」と言っているが、本当は日本メディアの注目度を商売に利用したいからではないのか。
百歩譲って「若い者の手本」が本当だったとしても、かつて圧倒的な打棒を振るった21世紀最高の「安打製造器」が、定年退職後の嘱託みたいな身分を甘受する必要があるのだろうか。

メディアは「50歳まで現役」というが、戦力でなくても良いのなら50歳だろうが、60歳だろうが、いくらでも記録を伸ばすことができる。
MLBではリロイ・サチェル・ペイジが59歳でMLBのマウンドに立っているが、当然これは戦力ではなく、ギネス的な「記録作り」のための演出だ。

山本昌の50歳現役も「実力を評価して」でないことは明らかだ。

イチローだって、周囲の環境が許せば、そういう形で現役続行は可能だ。

しかし、それはイチローの偉大さを表すこととは別個の話だ。サチェル・ペイジもそうだったが「客寄せパンダ」に等しいものだ。

戦力でなくなって、他の何らかの「値打ち」で現役を永らえるのは、資格取得1年目での殿堂入りが確実とされる大選手には、ふさわしいことではないと思う。

何度も言っていることだが「戦力」にふさわしい実力を「時価」で有しているのなら、イチローは現役を続行すればいい。
そうでないのなら、潔く身を引くべきだ。
もう3000安打も記録したし、4000安打までは980本以上もある。
球団のオファーがあるかどうかは別にして、イチローは野球史に名を刻むにふさわしい判断をしてほしい。



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nabibu-Yakyu01
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