果たして、昨日の台中洲際棒球場の、U18決勝戦は、素晴らしい接戦になった。


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台湾の各打者は日本の今井達也、堀 瑞輝の二投手に一安打しかできなかった。しかし四つの四球を選び、食い下がった。
台湾の先発、チャン・シーガイは、アンダースローから切れのある速球、スライダーを投げ込んだ、素晴らしい投球だった。日本の各打者も、この投手を攻めあぐみ、わずか3安打。6四死球を出したが、守備陣がファインプレーを連発し、息詰まる投手戦を展開した。

BS-TBSの解説の元横浜高校監督、渡辺元智は、選手の一つ一つの好プレーをきちんと評価していた。台湾の選手が好プレーをすると「一歩目が早い」と褒め称えた。プロ野球出身の解説者とは異なる解説は好感が持てた。
6回にチャン・シーガイを降板させ、ウォン・ウェイジュンを引っ張り出した日本は、納のタイムリーで決勝点を挙げたが、台湾は以後も落胆することなく引き締まったプレーをし、追加点を許さなかった。

好ゲームだった。
昨年のU18ワールドカップでもしみじみ思ったが、高校野球をナイターでやっても、何ら違和感はなかった。
高校野球は、猛暑の中、熱中症の恐怖を感じながら、選手も観客も必死でプレー、応援するものだと思いがちだが、ナイターでもイメージダウンにはならないのだ。見る方もゆとりを持って見ることができる。
むしろ好プレーが続出し、引き締まった野球になるように思うのだが。
試合が長引くと、帰りの時間が気になるなど、いろいろ問題はあるが、地球温暖化が進む中、どうしても真夏に野球をやりたいのなら、ナイターにすれば良いと思う。

昨日も言ったが、公式サイトには他国の試合結果は載っていなかった。「侍ジャパン」の関係者は、日本以外はどうでも良いと思っているのだろう。これで「国際化」とはお笑いである。

スポーツ紙などから今回の大会を俯瞰しておく。

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トータルでの勝敗と得失点。

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こうしてみるとアジアの野球の序列がはっきりわかる。
日本がずば抜けていて、台湾、韓国がこれに次ぎ、あとは大差がない。
もっとこの差が縮まれば、アジアの野球は面白くなる。



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